泣きながら一気に書きました

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

コラム

性格の不一致、対話のスイッチ

夫婦の離婚原因第一位は「性格の不一致」と言われるが、果たして本当にそうなのかどうか。むしろ完全に一致してしまったら1×1=1にしかならないという考え方もあるし、すべてわかりきっている相手に興味が持てないという可能性もある。そもそも「性格の完全…

The お前が歌うんかい!~「Set The World On Fire」/GIOELI-CASTRONOVO~

かつて『ダウンタウンのごっつええ感じ』で、傷心の客のためにレコードをかけたバーテンダーが、その曲のイントロが終わると自ら歌い出し、「お前が歌うんかい!」と思い切りツッコまれるというシリーズコントがあった。ちょうど今年に入ってから『水曜日の…

男とアンテナと異邦人

先日、昼過ぎに公園を歩いていると、池の縁に立っている初老の男を見かけた。とはいえ人が死ねるほどの深さを持つ池ではないから、自殺志願の心配はない。佇むといった陰鬱な雰囲気はなく、むしろ仁王立ちの誇らしさで背中を反らせ気味に立っている。後ろか…

ケメ子とメム美のジャンガジャンガ未遂

あらかじめ断っておくが、何が面白いのかわからない話かもしれない。先日カッフェで本を読んでいると、ミルクティーとチーズケーキのあいだから女子高生らしき二人の会話が聞こえてきた。願わくば消し忘れた煙草と中国茶(チャイニーズティー)のあいだから…

越えられない壁

「努力は必ず報われる」などという甘言に騙されてはならない。 この世には、誰が何をどう頑張っても絶対に「越えられない壁」というものがある。 エコバッグ<プラダのバッグ<エルメスのバッグ<<<<<(越えられない壁)<<<<<クワマンのセカンドバ…

アレクサにお願いしたいけどできない7つのこと

「アレクサ、ちょっとセカンドバッグ見張ってて!」 →どんな守護神でも、クワマンのセカンドバッグだけは守れない。その上、クワマンに窃盗の疑いまでかけられたアレクサがひと言、「それでもボクはやってない!」「アレクサ、新築のカラオケボックスにカラ…

二度手間侍の牛乳茶

「二度手間侍」とは、二度手間をものともしない侍のことである。それが昨日、カフェに現れた。まずは脳内に、そして眼前に。といってもわけがわからないだろうがそれでいい。「二度手間侍」とはその昔、『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』というラジオ番組…

日本十大あけましておめでとうございます2018

あけましておめでとうございます!(靴下に穴を)あけましておめでとうございます!(よく振ったコーラの蓋を)あけましておめでとうございます!(上司のボトルを無断で)あけましておめでとうございます!(適切な車間距離を)あけましておめでとうござい…

餃子を相殺する方法

「相殺」という画期的なシステムを、生活に取り入れてみることにした。ことの起こりはこうだ。近所に、以前から入ってみたいと思っていた餃子屋があった。しかしひとりで入って餃子とライスだけ食って出てくるのは、なんとなく申し訳がない。どうやら世の中…

「新語流行語全部入り小説2017」

ある金曜の夜、営業課長の栄村富夫が取引先の社長と猛烈にインスタ映えする最高級天ぷらを食している間に、デーモン閣下の娘(魔の2回生)であり彼の妻であるポスト真実(まみ)は、毎晩のように経費で遊びほうける夫に愛想を尽かし実家(地獄)へと帰還して…

短篇小説「ブルーレットをおくだけで」

そうブルーレットは、おくだけで良いのである。 ではいったいブルーレットをおくだけで、何が起こるというのか? 便器が綺麗になる? そんなのは当たりまえだ。 ブルーレットをおくだけでもっと様々な変化が起こらないのなら、わざわざ『ブルーレットおくだ…

似合わせなカット

近ごろ髪切り場の看板黒板そしてネット上でやたらと目撃するようになった謎のメニューがある。「似合わせカット ¥6,480」なんということでしょう。なんだかわからないが、このメニュー名からは「言葉の圧」のようなものが強烈に発散されている。「似合わせ…

カールの乱、ポテチの変

日本はついに、カールとポテチのない未曾有の時代へと突入した。正確にいえば完全にないわけではないが西日本限定になったり品薄だったりで、まあ大雑把にいえば「ない」というか「入手困難な状況が継続、あるいはわりと頻繁に起こり得る」という時代になっ…

現在企画頓挫中の新書タイトル一覧

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』あたりからだろうか。最近の新書はとにかく「タイトルありき」の羊頭狗肉が横行しているとの評判である。ならばまずタイトルから決めてしまうのが良いのではないか、と思いタイトルから決めたところ、結構思いつくには思…

絶対に出ない国語現代文入試問題

【問1】 傍線部(ア)でクワマンが3度目の盗難に遭ったときの気持ちを、20字以内で答えなさい。【問2】 傍線部(イ)で指摘されている細川たかしの髪型を表現するのに、最適な四字熟語を以下の選択肢から選びなさい。 A. 猪突猛進 B. 七転八倒 C. 百花繚乱 D…

ポテトチップスが品薄になると、世界はどうなってしまうの?

大変なことになった。ニュースによると、あの国民的食品が危機的状況にあるらしい。大変なことになった。大切なことなので二度言った。headlines.yahoo.co.jpどうやら原因は、昨年北海道を襲った台風の被害によるじゃがいも不足らしい。「なんだ、たかがポテ…

青い鳥に乗ってクリムゾンキングの宮殿に降り立つケンドーコバヤシを見た(ただし幻覚)

いま僕の中で巻き起こっている3大ブームは、『キング・クリムゾン』『ケンドーコバヤシのテメオコ』『青い鳥』の3つである。最初のひとつのみ、はからずも「ジョン・ウェットンの死」という哀しいニュースと若干リンクしてしまったが、これらは基本的に世の…

ゆとり鬼逃走中

ここ数日、節分から逃げてきた鬼たちがわが家に続々と駆け込んでいる。もちろん、うちに豆シェルターを完備しているからである。毎年のことではあるのだが、今年はちょっと数が多いような気もする。やはりゆとり教育のせいで、豆に弱い鬼が増えているのだろ…

ルパンに奪われしものたち シーズン3

ルパンはこれまで、世界中の人々からさまざまな物を奪ってきた。いや、奪われたのは物だけではない。心や概念までも。これはルパンの最新版盗難記録である。 銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたのモスキート音です」(ジャパネット…

気まぐれ無免許シェフの人名調理法

この世に変わらないものなどない。それは言語に関しても同様で、昨今の若者言葉に代表されるように、言葉もまた様々に姿を変えることで今日まで生き延びてきた。そうでなくとも、そもそも動詞には活用形というものがあって、使われる状況によって語尾が頻繁…

終わりなき里山戦争

このたび日本人力士の稀勢の里が、第72代横綱に昇進した。この事実をもって、長年に渡り日本を二分している「里山戦争」は、一気に「里」派が勢いを盛り返すことになるかもしれない。「里山戦争」とは、言うまでもなく「たけのこの里」派対「きのこの山」派…

トランプ米大統領爆誕により、世界はどうなってしまうのか~「風桶」方式で検証する~

いよいよ「暴言王」ことトランプ米大統領が誕生した。それにより、このさき世の中がどうなってしまうのか、世界中が不安に駆られている。しかしこと政治経済に関しては、どのような原因からどのような結果が生まれるのか、因果関係を予測することが難しい。…

明智、天下布武やめるってよ

特に耳を傾けていなくとも、おのずと耳に入ってきてしまう会話というのがあって。寒波、寒波と日本中が騒いでいたきのう日曜日の夕方、近所にあるスーパーとコンビニエンスの中間くらいのマーケット。レジを済ませて自動ドアを出るところで、ちょうど入って…

なんでも王選手

「マイナンバーを送れという旨の書類が来たのですが、マイナンバーの通知書が見つからないので、代わりに王選手の背番号を書いて送れば良いですか?」「素敵な女性に電話番号を尋ねたら、王選手の背番号と同じだと言われたのですが、イチかバチか掛けてみる…

新語・流行語年間大賞語「神ってる」が物足りないので様々にカミらせてみる

『新語・流行語大賞2016』の年間大賞語に選ばれた「神ってる」という言葉。受賞の勢いに乗ってメディアだけでなく政治家までもがこぞって使い出しているが、これがどうにも物足りない。そう感じるのは、そもそも意味的には「神懸かってる」という既存の言葉…

今さら『君の名は』あらすじ脳内諸説~信じるか信じないかは自分のさじ加減です~

大ヒット映画『君の名は』をいまだ観ていない僕の脳内で、そのあらすじに関する諸説がいくつか浮かび上がり、情報が錯綜している。あらすじを想像する手がかりは、「入れ替わり」「タイムリープ」「ラブストーリー」の三点のみ。ここにその諸説をまとめ、特…

我が憧れの「ナッツ・リターン」~『新語流行語大賞2016』発表を待たずに~

本日17時、今年の新語流行語大賞が決まるらしい。だがそんなことはどうでもいい。今年も勝手に恒例にしている「新語流行語大賞全部入り小説」を書きながら、「なんで『ナッツ・リターン』が入ってないんだ!」と憤っていたことを思い出したからだ。しかし調…

【簡単求人】誰にでもできる簡単なお仕事です!

【レインボーブリッジを封鎖するだけの、誰にでもできる簡単なお仕事です!】【なんでもないようなことを幸せだったと思うだけの、誰にでもできる簡単なお仕事です!】【治りかけたかさぶたを剥がすだけの、誰にでもできる簡単なお仕事です!】【あの鐘を鳴…

ハイブリッド車と今川家

先日道を歩行していたら、一分間に二度も後方から迫るハイブリッド車に膝の裏を轢かれそうになった。まさに静かなること山の如し。鋼鉄の膝カックン。静けさは時に狂気を感じさせることがあるが、あの静けさは凶器である。おかげで桶狭間において織田軍の伏…

「新語流行語全部入り小説2016」

歩きスマホでポケモンGOをしながら都内のあちこちへ片手間に火を噴きまくるジカ熱のシン・ゴジラを、もはや民泊中のアモーレたちが築いた愛の盛り土だけで防ぐことは不可能だった。しかも、その盛り土すら実際には行われていなかったという事実が発覚したと…

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