泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

短篇小説「雨のドラゲナイ」

竜治は雨が降るとドラゲナイ気持ちになる。とはいえ竜治は一介の会社員。今朝も満員電車にドラゲナイしなければならない。二度寝が深まりすぎないうちに一大決心をして掛け布団を勢いよくドラゲナイした竜治は、トイレで用を、洗面所で顔をそれぞれドラゲナ…

絶対に出ない国語現代文入試問題

【問1】 傍線部(ア)でクワマンが3度目の盗難に遭ったときの気持ちを、20字以内で答えなさい。【問2】 傍線部(イ)で指摘されている細川たかしの髪型を表現するのに、最適な四字熟語を以下の選択肢から選びなさい。 A. 猪突猛進 B. 七転八倒 C. 百花繚乱 D…

短篇小説「死ぬのは面倒」

喪之彦は樹海の中にいた。人生に絶望した男は、ひっそりと自ら首をくくるための死に場所を探し歩いていた。とにかく丈夫な木を探す必要があったが、そんなものは樹海にはいくらでもあった。喪之彦は幹だけでなく枝まで太く頑丈な木を選ぶと、さっそくそこに…

【検証】ポテトチップスが品薄になると、世界はどうなってしまうの?

大変なことになった。ニュースによると、あの国民的食品が危機的状況にあるらしい。大変なことになった。大切なことなので二度言った。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170410-00082864-playboyz-sociheadlines.yahoo.co.jpどうやら原因は、昨年…

短篇小説「森の覇者アラクレシスの三択」

森の覇者アラクレシスは覇者と呼ばれるくらいだから喧嘩は抜群に強かったが、ジャンケンがすこぶる弱かった。アラクレシスの生涯ジャンケン戦績は「400戦無勝」であったと言われている。そして彼の人生における重大な岐路には、必ずジャンケンが壁となって立…

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