2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
ついにCONVERGEが隣の芝生を荒らした。いや荒らし放題である。なぜならば彼らにとって、隣の芝生とは青々とした羨むべきものなどではなく、完全な不毛地帯に見えていたはずだから。CONVERGEは間違いなくハードコア畑のバンドである。だが本作で繰り広げられ…
ブレイクの階段を絶賛駆け上がり中のNICOにとってこのシングルは、「問題のない問題作」である。そもそも彼らには、爽快青春曲“Broken Youth”の中に〈器物破損罪など承知ノスケ〉という突飛な歌詞を挟んでしまう問題児的側面と、ミスチルやスピッツの流れを…
朝からカレーで無茶をして 胃薬飲んだら効きすぎて すっかりおなかがすいてきて 天丼食ったらまたもたれりんごを食べたら消化して トイレに行ったらチャラヘッチャラ 全指にハメたうまい棒 十本ノックで胃がエラー本日二度目の胃薬は 苦さ倍増 敗北の味 右側…
「アメリカン・ヘヴィ・ロック」というジャンルは、日本でもっとも過小評価されている音楽領域のひとつである。その過小評価の流れは、おそらく90年代グランジ勢に対するリアクションの延長線上にあるだろう。いまアメリカを席巻しているヘヴィ・ロック勢、…
CONVERGE新作の、特に前半4曲が素晴らしいので、きちんとレビューする前にまずはこの衝撃を伝えたく、PVを。まるで「SLAYER+『RUST IN PEACE』期のMEGADETH」なこの楽曲をはじめとして、今回は「スラッシュ・メタル四天王」あるいは「ジャーマン・スラッシ…
よく図書館で本を借りる。たとえばレーモン・クノーの『はまむぎ』とか、後藤明生の『蜂アカデミーからの報告』とか、そういう絶版本が予約さえすれば借りられるのは助かる。別に何が助かるわけでもないのだが。そういえば両方とも一度は借りたものの最後ま…
明日10/20(火)に発売される『ROCKIN'ON JAPAN』11月号の「JAPAN REVIEW」というページに、Base Ball Bearについて書いた、《待ち合わせはいつも、階段をあがった先にある踊り場で》という題名の文章(約2800字)が掲載されています。「大人の階段昇る 君…
まず評価の前提として言っておかなければならないのは、今回はとにかく音が悪いということ。こもるボヤける跳ね返る。会場の問題なのか音作りの問題なのか。とにかくどのバンドもギター・リフが不明瞭で、ものすごく遠くのさらにモヤの向こうで鳴っているよ…
よく考えてみたら午前中は特に観たいバンドもなかったので遅参し、HIBRIAから参戦。しかも帝王を拝まずして予想どおりの早退劇。【 】内は満足度(ABCDEの5段階)。●HIBRIA 【B】 とにかくVoのユーリ・サンソンに尽きる。まず何よりも顔が小島よしおに似てい…
といっても、問題は離れた位置にある「SANCTUARY STAGE」のアーティストをどれくらい組み込むかというくらいで、あまり選択肢はなく。 【 】内は期待度(ABCDEの5段階)。《10/17(土)》11:00〜 BLESSED BY A BROKEN HEART 【C】 派手さ先行ではあったが…
笑いのポテンシャルは松本人志以上と時々言われながら、中心選手としての活躍の場をあえて避けるように生きてきた(ように見える)板尾創路が、いよいよ動く!http://www.cinra.net/news/2009/10/13/164958.php?mailmag091013_news1といっても、すでに今年3…
MUSEは基本的にメタル・バンドだと思う。もちろんそれっぽいルックスではないし、音楽性も多岐に渡るため簡単に括ることができないのは承知の上で。壮大さへの志向、演奏技術の高さ、クラシック音楽の導入、泣きメロ重視の姿勢など、彼らの基本的な趣味趣向…
あまりに思いきりの良い守りっぷりである。ここまで保守的な復活作というのは、むしろあまり例がないように思う。新要素をひとつも付け加えないその姿勢には、秘伝のスープを継ぎ足し継ぎ足し守り抜く名門ラーメン店の頑固さがある。というのは明らかに言い…
裸で街を歩きまわる男になどまったく共感などできないのに、面白いうえに感動さえできてしまうというのは、一体どういうことなのだろうか。そんなことがありえるのだろうか。おそらくは作者でさえ、この小説の主人公である細川には、基本的に共感できていな…