泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ピコ太郎の仮装をする者の家には、エレキテルな衣装が眠っている

今年のハロウィンでピコ太郎の仮装をしている人の家のクローゼットには、高確率で日本エレキテル連合の衣装が眠っている。なんとなくファッションの方向性が似ているような気がしないでもないので、使い回せないかと一度は頭を悩ませてみるものの、やはり柄…

あたしゃ以外あたしゃじゃないの?~万物光代化計画~

この世の何もかもを「光代化」してしまうという、魔法の一人称を入手した。 以下の例文は、「光代」と「世界」との戦いの記録である。 部屋とYシャツとあたしゃ(光代)あたしゃがオバさんになっても(光代)あたしゃ以外あたしゃじゃないの(光代の極み乙女…

短篇小説「歩くATM~手間亮という男~」

手間亮という男はすこぶるいい奴だが、一緒にいるといつの間にかお金が減っているので注意が必要だ。彼は仲間内で「歩くATM」もしくは「生けるプレイガイド」と呼ばれている。 ある日僕は手間亮と映画に行く約束をした。うちから徒歩5分のマンションにある彼…

短篇小説「うろおぼ刑事」

今まさに、うろおぼ刑事が万事うろおぼえなまま現場へ突入しようとしている。懇意にしている情報屋から、「海沿いの第三倉庫でこのあと麻薬取引が行われる」という情報を聞きつけたような気がしないでもないからである。第二倉庫だったかもしれないし、街道…

短篇小説「言うだけ刑事」

「おい、待て! さもないと撃つぞ!」 言うだけ刑事が、今日も威勢よく声を張り上げる。しかしそこはもちろん言うだけ刑事。ただ単にそう言っているというだけの話で、拳銃を抜く素振りもなければ、追いかけることすらしない。公園のベンチで悠然とカップラ…

【ドラフト偽報】日本ハム、ボブ・ディランとの交渉権を獲得

昨日行われたプロ野球ドラフト会議にて、5球団競合の末、ソフトバンクが田中正義(22)との交渉権を獲得した。それにより田中を獲り逃した日本ハムは、外れ1位でノーベル賞投手のボブ・ディラン(75)を単独指名、交渉権を手に入れた。ボブ・ディランはミュ…

「合点承知之助」を無闇にアップデートした結果

メールの返事などでよく使用する「了解しました」というフレーズ。しかし最近では、「『了解』という言葉は、目上の人に対しては失礼にあたる」という説もあって、代わりに「承知しました」という表現を使うことも少なくないが、これがどうもしっくり来ない…

短篇小説「何も言えなかった…夏」

今年も冬彦の夏は、何も言えないうちに終わってしまったのだった。大学のサークル仲間と繰り広げたBBQ…口に放り込んだ安い肉をいっこうに噛み切れぬまま、何も言えず終わった。高校時代の友人としこたま買い込んで楽しんだ花火…口にくわえたロケット花火が不…

悪戯短篇小説「タテ割り刑事」

張り込み刑事が今日も現場に張り込んでいる。張り込み刑事は文字どおりの張り込み刑事であるから、張り込む以外の仕事は何もしないし教わってもいない。手錠の掛けかたすら知らないし、そもそもそんなもの所持してもいない。銃なんてもってのほかだ。それぞ…

脳内安西先生問答

バスケを辞めて不良になった生徒が、「もう一度バスケがしたい」と虫のいいことを言ってもやさしく迎え入れてくれる安西先生…。途中で投げ出しそうになったとき、「あきらめたらそこで試合終了」だと言ってアバウトに励ましてくれる安西先生…。そんな安西先…

日常の憂鬱を絶望へと進化させたうえで吹き飛ばすためのメタル名曲5選

例年になく雨が多かったり、涼しくなったと思ったらまた暑くなったり、そのせいで風邪をひいていまいち治りきらなかったり。世間様ほど夏にやんちゃをしたわけでもないのに、海にも山にもフェスにも行っていなければバーベキューもすいか割りもしていないの…

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