泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

悪戯短篇小説「隣は何をする人ぞ」

学校の門前に文具屋があり、競馬場の向かいに消費者金融があり、飲食店にトイレがある。世のなか合理的にできている。男が倒れたのは美容院の前だった。男の頭髪は燃えていた。パーマネントに失敗したのだ。失敗の方法は色々ある。男はとりあえず、美容院の…

「知らんがな」の効能

どうでもいい言葉は、時に人の心を癒やす。その空っぽな言葉は、商店街にある靴修理屋の店頭に置かれた小さな黒板に、下手な字でしかし丁寧に書かれていた。以前からその黒板のことは、少し気になっていた。わざわざ店先に置いてあるのだから、やはりそこに…

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