泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「感濃小説」

ある夜仕事から帰宅すると、ドアの前に透け感のある服を着た抜け感のある中年男が立っていた。男は見るからに生き感に欠け、その夢感そしてうつつ感の強い表情から読み取れる化け感は、まるで死に感に包まれた幽霊のようでもあった。それにしては左手に持っ…

竹届物語

今日は海女損に注文していたさまぁ~ずの青竹一樹が届いた。いやこの竹がもしも都会派なら青竹まことかもしれず、演技派なら青竹しのぶかもしれない。わりといい値段がしたのは、これがかぐや姫を輩出したその竹だからだろうか。だとすれば、「かぐや姫使用…

「新語流行語全部入り小説2018」

あるテニスの試合のハーフタイム中に、U.S.A.帰りのなおみがTik Tokの動画を観ながらかつお節のおにぎりを食べていた。これすなわち、ご飯論法でいうところのなおみ節である。これはそのとき食べているものと、食べている人の名前をただくっつけてしまうとい…

短篇小説「魔法使いの口説きかた」

いまこの竜的はサムシングが支配する世の中において、世界各地を冒険する戦士である私が考えているのは、どうすれば魔法使いをパーティーにスカウトできるかというこの一点である。魔法使いだって遊びではないのだから、まさかきびだんごひとつで誘うわけに…

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