泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

     〈当ブログは一部アフィリエイト広告を利用しています〉

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ビラ配ラーとの攻防

受験や就活に限らず、この世のあらゆる場面では冷酷無比な「セレクション」が行われている。それは路上においても例外ではない。といってもナンパや勧誘の類ではなく、いやある意味勧誘の一種ではあるのだが、ビラ配りの話である。駅前の路上なんかを歩いて…

純眠欲

本が好きだが本を読むと眠くなってしまう。本をあまり読まない人は、本を読むと眠くなるのは本がたいして好きじゃないからだと思っているかもしれないが、そんなことはまったくない。本には自らのことを愛する者をも眠らせる圧倒的な力がある。となるとこれ…

理想的な「三曲」を求めて――メタル史上最強のトリロジー(三部作)ベスト10

音楽を聴取あるいは評価する単位として一般的なのは、言うまでもなく「曲単位」か「アルバム単位」だろう。特にアプリやYouTubeで聴くことが増えている昨今、その比重はだいぶ前者に寄ってきているのかもしれない。しかしそんな「単位」は、あくまでも商品と…

文体実験型短篇小説「順接ブレイクダウン」

喉が渇いたからといって水を飲みにいくとは限らない。 就活生の何故彦は面接の出来がさんざんだったので、帰りにコンビニへ寄って牛乳を買った。もしも面接で充分な手応えを感じられていたならば、彼はきっとミネラルウォーターを買っていただろう。どちらが…

無理比喩短篇小説「因果オーライ」

朝の通勤電車はコンビーフの缶詰のように混んでいた。中段をぐるぐる巻き取るあの独自の構造は切腹を思わせるが、満員電車に乗っているサラリーマンたちの会社への忠誠心も実質的な切腹を前提としている。 列車がテーブルの上に置いて三秒後の生卵のように揺…

無理を承知で厳厳厳選した生涯のハード・ロック/ヘヴィ・メタル・ソング・ベスト10

先日書いた「アルバムベスト10」からの流れで、これは選ばざるを得ないという正体不明の使命感に駆られ、今回は曲単位で「オール・タイム・ベスト10」を選ぶことに決めたはいいが。いや難航、難航、桂南光。これは大変なことになった。1枚のアルバムに10数曲…

あくまで「アルバム単位」で厳選した、生涯のハード・ロック/ヘヴィ・メタル・アルバム・ベスト10

いわゆる「年間ベスト・アルバム」のようなことは、僕もやるしみんなわりとやるけれど、そういえば「生涯のベスト・アルバム」的な、真の意味で自分にとって最上の10枚を選ぶ、というような、これまでの全音楽体験を総括するような選び方は、これまでちゃん…

Copyright © 2008 泣きながら一気に書きました All Rights Reserved.