泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「ヘヴィ・メタル・アルバムのベスト・オープニング・ナンバー 10選」に乗っかってみる

こんな記事があったので乗っかって選んでみようと思う。記事内のものだと明らかにCHILDREN OF BODOMあたりは「絶対その曲じゃないだろ」感が強いが、アメリカでは初期の叙情性はむしろ邪魔なのかもしれない。【「ヘヴィ・メタル・アルバムのベスト・オープニ…

『人間小唄』/町田康

近年の町田康作品における突き抜けた傑作。バランスの取れたエンターテインメント性よりも、初期作品に通じる文学的な過剰性が随所で優先されているように見える。せっせと拵えた設定を自らの手により積極的破綻に追い込む狂気のテンション。

『靴の話/眼 小島信夫家族小説集』/小島信夫

小島信夫らしい因果律の狂いは一貫しているが、作風は案外バラエティに富んでいる。前半の数作はカフカ的あるいは安部公房的不条理文学。後半はやや私小説的な作品が並ぶ。「抱擁家族」はもちろん名作だが、それ以上にその原型である短篇「馬」のほうが個人…

「木の実ナナ」の対義語を考える

言葉には基本的に、反対の意味を持つ「対義語」というものが存在する。人の名前だって言葉である以上、そこにも対義語というものが常にあり得るのではないか。というわけで、人の名前の対義語を考えてみたい。なんの役にも立たないのは言うまでもない。名前…

何もかも、何かのせいにしてみよう

嫌なことがあったら、何かのせいにするのがいい。とはいえ身近な誰かのせいにすると、八つ当たりで嫌われる。だから何かのせいにするのなら、相手は「アバウトな事象」や「遠くの誰か」が望ましい。たとえば自分がモテない場合、それを何のせいにするのが良…

【歌詞】「火に少しと書くが強火で」

いつからだろう心から 気持ちが剥がれてしまったのは 炒めすぎたよ何年も 擦りすぎたよ何べんもOnly Lonely 気づいてみれば Heavily Oily キミはいないなぜだテフロン I Miss You 待てよテフロン I Need You 剥がれたキミは 今いずこ? まさか僕が この僕が …

悪戯短篇小説「あくまで死にたい小田島」

誰にも似てない田之倉が、高校時代からの友人である気持ちで負けない岡島との待ち合わせ場所であるいつもの喫茶店に到着すると、気持ちで負けない岡島の横に仏頂面の見知らぬ男が座っていた。気持ちで負けない岡島は、注文を取りに来た店員にお冷やを豪快に…

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