泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

コラム

言語遊戯「ことわざ延長戦」第4戦

本来短く言い切るからこそ意味のあることわざに、余計な情報を足して無駄に長くしてみようという究極の蛇足企画第4弾。いわば引き分けでもないのにおこなわれる不毛な延長戦。理由なく長すぎて松木安太郎も怒り出す不可解なアディショナル・タイム。長引けば…

破くまえに読む

以前から気になっている表現に「読破」という言葉があって。言うまでもなくそれは「(書物を)最後まで読み通す」という意味ではあるのだが、それにしても破く必要はない。もちろん最後まで読んだところで実際に破く人など滅多にいないはずだから、読み切っ…

今さラー油

先日スーパーでラー油を買おうと思い、久々にラー油売り場を覗いてみたところ、かつてその画期的なネーミングセンスで一大ブームを巻き起こしたあれと目が合った。 『辛そうで辛くない少し辛いラー油』 懐かしかった。目頭が熱くなった。熱くなりそうで熱く…

台風狂想曲

とりあえず、何かにつけて「最大級」的な文言があちこちに躍っていた台風10号の被害が思ったほどではなくて勝手にひと安心しているが、それでももちろん被害に遭っているかたもあると思うし、むしろこれからがシーズン本番であると考えるべきかもしれない。…

客中求人4~「お客様の中に、○○なかたはいらっしゃいませんか?」~

《アテンション・プリーズ、アテンション・プリーズ。機内でトラブルが発生いたしました。お客様の中に、これから申し上げる条件に該当するお客様がおられましたら、お近くのキャビン・アテンダントまでお声掛けくださいますと幸いです》 「お客様の中に、ク…

レジ袋有料化後の世界

いま我々は、レジ袋有料化以後の世界に生きている。もうあと戻りはできない。いや、しようと思えばできるんだろうけど。レジ袋が完全有料化されたおかげで、あちこちで珍妙な光景を頻繁に見かけるようになった。弁当と缶コーヒーと漫画雑誌を両手いっぱい胸…

コロナ禍頻出語迎撃用メタルソング13選

コロナ禍に頻出しているキーワードにまつわりそうでまつわらない、でも頑張ればまつわっているように聞こえなくもない感じの、主にメタルソング13選を貴方に。【自粛警察】 通報者の動機はきっと――St. Anger、 www.youtube.comだがその光景は客観的に見れば―…

トイレットペーパーの変

新型コロナウイルス絡みのデマに踊らされてトイレットペーパーを買い占めた奴らの部屋に、アメマバッジの大量在庫が降り注ぐといい。アメマバッジがわからない人は、ぜひこちらを読んでみてほしい。泣きながら笑えると思う。二・三個なら僕だってだいぶ欲し…

企画倒れの「五字熟語」

思いついたときは電球が光るようなひらめきを感じたのに、いざ本腰を入れて考えてみるとちっとも面白くないということはよくある。いわゆる企画倒れというやつである。世の中の企画書の冒頭に書かれているのは、大半がこのようなアイデアと相場が決まってい…

間違いだらけの「新語流行語全部入り小説2019」

ある朝求人サイトにあな番の広告が出ていた。電話をかけてみたらいきなり採用となった。あな番とはアナウンサーの番組でもアナーキーな番長でもなく、穴の見張り番をする仕事だと説明されて、それくらいなら僕にもできると思ったのが不幸のはじまりだった。…

「邦ロック」の支配者

近ごろの若い人はどうやら、日本のロックのことを「邦ロック」と呼んでいる。この呼び方が、個人的には抜群に野暮ったく感じられるのだが、それはなぜか。これを真面目に考えてみたところで、正解などないことは最初からわかっている。いや先に言ってしまう…

とんがりコーンのとんがらせかた

とんがりコーンをとんがらせるのがいかに大変かという事実は、意外と知られていない。多くの人は、とんがりコーンが生まれつきとんがっていると思い込んでいることだろう。だがそれは大いなる勘違いである。生まれつきとんがっている不良がいないように、生…

ラーメン小袋攻城戦

僕らは相も変わらず「マジックカット」に翻弄されている。あの切れ目がないのに不思議と切れるマジカルな彼奴に。今日作ったカップ緬には三種類の小袋が入っていた。それが見事に(そして無駄に)三者三様で。第一の袋は、天地(上下)がギザギザになってい…

言語遊戯「ことわざ延長戦」第3戦

「こと」ばの「わざ」というよりは、「こと」ばを「わざ」と使いにくい形にしてしまっているであろうことわざ「ちょい足し実験」も第3弾。前回までは、わりと上手いこといってやろう、という意欲がそれなりに見られたけれど、こうやって続けていくと徐々に脱…

言語遊戯「ことわざ延長戦」第2戦

前回が好評であるという思い込みに基づき、ことわざの後にフレーズを足してみたらどうなるか、ということわざ「ちょい足し実験」の第2弾をお送りしたい。こうなるといくらでもやりようはあるような気がしてきた。意味など、無理やりこねくり回していれば何か…

言語遊戯「ことわざ延長戦」

ことわざは短くまとまっているからこそ有用である。本来ならば長いこと説明しなければ伝わらないような人生の機微を、たった一行で伝えるからこそことわざには存在価値がある。きっとそうなんだろうと思う。だけどそれだけじゃないだろう。本来の言いたいこ…

スマホゲームのハンドルネームどうつければいいのか問題

皆さんご存じではあると思うが、世界十大問題のひとつに「スマホゲームをプレイする際のハンドルネーム問題」というのがあって。僕はそんなにゲーム全般に常時興味があるほうでもなくて、やるゲームといったら戦国シミュレーションかサッカーかオートバイレ…

日本十大あけましておめでとうございます2019

せめて年の初めくらいは、真面目にごあいさつをと思い。(思う自由) あけましておめでとうございます!(偉人の棺桶を)あけましておめでとうございます!(ようやく半熟になったかさぶたを)あけましておめでとうございます!(選挙ポスターの目に画鋲で穴…

ネジゴンクエスト~真空のネジ穴~

日常には様々なミッションが潜んでいて、その規模が大きければまた達成感も大きいとは限らない。たとえば面白いゲームというのは達成感を得られるものだが、その面白さの主たる要因は何かというと、基本的には難易度設定であると思う。これは仕事でも遊びで…

竹届物語

今日は海女損に注文していたさまぁ~ずの青竹一樹が届いた。いやこの竹がもしも都会派なら青竹まことかもしれず、演技派なら青竹しのぶかもしれない。わりといい値段がしたのは、これがかぐや姫を輩出したその竹だからだろうか。だとすれば、「かぐや姫使用…

「新語流行語全部入り小説2018」

あるテニスの試合のハーフタイム中に、U.S.A.帰りのなおみがTik Tokの動画を観ながらかつお節のおにぎりを食べていた。これすなわち、ご飯論法でいうところのなおみ節である。これはそのとき食べているものと、食べている人の名前をただくっつけてしまうとい…

風邪の歌を聴け

考えてみれば、その日は朝起きた瞬間から妙な浮遊感があった。週の初めに風邪の症状を自覚してから五日目となる木曜の朝、六時過ぎにふと目が覚めた。前日の夜、すっかり風邪のピークは過ぎて、あとは時間の経過とともに自然治癒していくはず、という確信が…

噛むガム Is Coming!

数年に一度、ガムブームが来る。「来る」といっても自分の中に来るというだけの話である。ちなみに「噛む」という日本語動詞と「ガム」という英単語の親和性はどういうわけか。そして噛むべきガムのブームがCOME(来る)。そういえば世の中的に、いつガムブ…

ビラ配ラーとの攻防

受験や就活に限らず、この世のあらゆる場面では冷酷無比な「セレクション」が行われている。それは路上においても例外ではない。といってもナンパや勧誘の類ではなく、いやある意味勧誘の一種ではあるのだが、ビラ配りの話である。駅前の路上なんかを歩いて…

純眠欲

本が好きだが本を読むと眠くなってしまう。本をあまり読まない人は、本を読むと眠くなるのは本がたいして好きじゃないからだと思っているかもしれないが、そんなことはまったくない。本には自らのことを愛する者をも眠らせる圧倒的な力がある。となるとこれ…

非四字熟語読解問題

人は様々なメッセージを身に纏って歩いているものだ。たとえばTシャツのプリント文字。そこに何らかの主義主張を込める者と、何も考えずなんとなく着ている者の二派に分かれるが、いずれにしろ結果的に何かしらのメッセージを発信していることに違いはない。…

森羅万象ドラクエ化Ⅱ~悪霊の神々~

この世のあらゆる物事は、すべて『ドラゴンクエスト』の世界観に取り込むことができる、つまりドラクエナイズ(ドラクエ化)可能であるということを証明する第二弾。勇者の伝説が再びよみがえる。 ◆笑わせ師「まつきやすたろう」が習得する呪文「かいせつ」…

森羅万象ドラクエ化

この世のあらゆる物事は、すべて『ドラゴンクエスト』の世界観に取り込むことができる、つまりドラクエナイズ(ドラクエ化)可能であるということをこれから証明してみたいと思ふ。ぜひ『ドラクエ』の攻略サイトと間違えて読んでいただければ幸いである。 ◆…

性格の不一致、対話のスイッチ

夫婦の離婚原因第一位は「性格の不一致」と言われるが、果たして本当にそうなのかどうか。むしろ完全に一致してしまったら1×1=1にしかならないという考え方もあるし、すべてわかりきっている相手に興味が持てないという可能性もある。そもそも「性格の完全…

The お前が歌うんかい!~「Set The World On Fire」/GIOELI-CASTRONOVO~

かつて『ダウンタウンのごっつええ感じ』で、傷心の客のためにレコードをかけたバーテンダーが、その曲のイントロが終わると自ら歌い出し、「お前が歌うんかい!」と思い切りツッコまれるというシリーズコントがあった。ちょうど今年に入ってから『水曜日の…

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