泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年ハード・ロック/ヘヴィ・メタル年間ベスト・ソング10選

1位「1001」/ART NATIONwww.youtube.comほとばしりまくる哀愁。突き抜けるようなメロディがとにかく素晴らしい。泣きの美旋律が好きなら、必ずや琴線に触れるものがあるだろう。アルバム部門でもアレクサンダー・ストランデルの歌うアルバムを二作入れるこ…

2023年ハード・ロック/ヘヴィ・メタル年間ベスト・アルバム10選

1位『WONDERLAND』/SEVENTH CRYSTAL ワンダーランド [CD]アーティスト:セヴンス・クリスタルマーキー・インコーポレイティドビクターAmazon当代随一の歌巧者、クリスティアン・フィールの歌唱を味わい尽くすための一枚。いまや各方面のプロジェクトで引っぱ…

短篇小説「魔法の言葉」

よく晴れた朝だった。門を抜けて通りに出た一歩目で、わたしは靴に襲われた。誰かに蹴られたという意味ではない。それは雲ひとつない空から降ってきたのだ。 しかしそんなことがあるはずはなかった。雲は雨や雪を作るが靴は作らない。だいいちそんな雲さえ、…

「新語・流行語全部入り小説2023」

下心にまみれた男たちの懐に潜むなけなしの10円パンを、頂き女子が無慈悲にカツアゲしてまわるこの現代社会。そんな新しい戦前の時代に革命を起こすべく誕生した新しい学校のリーダーズには、様々な裏稼業を請け負う「別班」――ここであえて「VIVANT(ヴィヴ…

短篇小説「迷惑系ユーチューバーひろし」

〈迷惑系ユーチューバー〉のひろしが、今日も他人様にしっかり迷惑をかけている。他人に迷惑をかけているからこそ、彼はそう呼ばれているのだ。だがその肩書きが、本当に現在の彼にふさわしいのかどうかは誰にもわからない。そもそもそんな「系」など、つい…

近況忘却中

気づけば四ヶ月もこのブログを放置していた。なのでとりあえずなにかしら書いておこうというくらいの気持ちでいまこれを書きはじめている。その間ずっとほかのものを書いたり直したりし続けてきたわけだが、そちらはこの先どうなるのかわからない。そうなる…

マツコ・デラックスのそっくりさんの芸名を無駄に考えた結果

たまには、どうでもいいことを書いてみる必要がある。なぜそう思ったのかはわからない。まあ、世間的にはゴールデンウィークだし、どうせ誰も読んでいない。それにいつもどうでもいいようなことしか書いていないような気もする。だとしたら、これはいつもの…

ディスクレビュー『72 SEASONS』/METALLICA

72シーズンズ (SHM-CD)アーティスト:メタリカUniversal MusicAmazonこれはあくまで問題作『LOAD』以降のMETALLICAであって、それ以前のMETALLICAではけっしてない。時が戻らない以上、当然といえば当然だが妙な期待をしてはいけない。つまりその本質はメタル…

短篇小説「ピンと来ない動詞」

今朝、わたしはふと気が生えたのでした。わたしの言葉が、どうもわたしの動作を的確に茹で上げていないということに。 いつものように、わたしは駅へと歩を注いでいました。もちろん、わたしを会社員として抱き締めた会社へと潜るためです。潜るといっても、…

最近の耳寄りSONGS

今年に入ってから、なぜか北欧デスメタル系バンドがゴシック寄りに変化/進化した作品に充実したものが多く、よく聴いている。界隈には「OPETH化」とも言うべき全体の流れがあるように思うが、いずれもそれなりのベテラン勢であり、当初のコアでエクストリー…

短篇小説「弁解家族」

「なんだよ、観てたのに」 酔っぱらった末にソファーで横になっていた夫が、急に喋り出したので妻は驚いた。夫は咄嗟に妻の手からリモコンを取り返すと、テレビに向けた。 「観てたって、何を?」 再び叩き起こされた画面に映し出されていたのは、真夜中の通…

2023年あけましておめでとうございます10選

あけましておめでとうございます!(「PULL」と書いてあるドアを無理に押しながら)あけましておめでとうございます!(あんドーナツの真ん中にも穴を)あけましておめでとうございます!(茶碗に盛ったご飯の中央に卵かけ用のくぼみを)あけましておめでと…

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