2013-01-01から1年間の記事一覧
寒い夜が続いている。冬なので当たり前だが毎年のように「こんなはずじゃなかった」と思う。夏の暑さにも思う。そして今や夏があんなに暑かったことが、すっかり信じられなくなっている。「あんなに」と言ってはみたものの、実は「どんなに」だったかさっぱ…
猪瀬知事が辞職を表明した。我々にそこから学べることがあるとしたら、ではどんな猪瀬知事だったら許されたのかということだ。歴史のifを考えることは、常に新たな教訓をもたらす。もたらさなかったら、教訓だと思い込めばいい。どうせ役に立たない。許され…
吉野家店内のお持ち帰りカウンターで牛丼を頼み席に座ると、有線でレミオロメンの「粉雪」がちょうど流れはじめた。しばらく待つと牛丼が出来上がってきたので受け取って出口に向かうが、「粉雪」はまだサビに辿りついていない。しかし僕は「粉雪」を待つわ…
富士山の八合目に美文字レベルの大の字をクッキリと浮かび上がらせるPM2・5の靄を突き抜けるように、困り顔メイク兼涙袋メイクで読モを気取ったNSC出身のこじらせ女子と、あまロスに悩むさとり世代の日傘男子が弾丸登山を試みた。これは実のところ、「頂上に…
不朽の名作あるある「バナナはおやつに入るんですか?」以来の崇高な問いが、ついに登場した。「植毛は経費で落ちないんですか?」池上彰改め偽髪彰ならば、「いい質問ですね〜」と目をパチクリさせて喜ぶであろう至高の質問である。この問題を提起したのは…
●ペナルティのワッキー宅に、「男性ホルモン受信料」の取り立てが来ている模様。●松本人志監督の映画『大日本人』が赤井英和主演でリメイク。空前の引っ越しスペクタクル。●使用済み燃料棒の運び出しに、クール宅急便を利用するとの噂。ちゃんと冷やしてくれ…
当ブログのうちいくつかの記事は、オールアバウトのニュースサイト に掲載されています。【『All About News Dig』掲載記事一覧はこちら】 http://allabout.co.jp/newsdig/profile?n=%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%99%BA%E5%85%AC文章内容はこちらと変わりないです…
ドラマに限らず、何かに名称をつける際には、そこに本編・本体の内容を集約しなければならない。ドラマや映画であればその設定と雰囲気を、商品であればその効果効能を、企画書であればその客層に響くキーワードとコンセプトを、的確に言い表している必要が…
前クールのヒット作の副作用で、10月スタートの新ドラマが軒並み荒れている。どんなジャンルであれ、ヒット作の直後というのは基本的に場が荒れるもので、それは誰もが2匹目のどじょうを狙うからである。しかしそれはどじょうではなくよく見ると蛇であったり…
街角のおばはんブティックで拳銃がクロスしたデザインの凶暴なセーターを売っていた。黒地に金のラメで胸元に拳銃があしらってある。ガンズ・アンド・ローゼズのTシャツで見たことのある構図だがこちらの方がむしろ凶暴だ。なぜならばガンズのTシャツは銃が…
気がつけば近所に鍼灸院、整骨院、マッサージ店、薬局が異様に増えている。高齢化社会なんだと思う。あるいは年齢に関係なく、パソコンやスマホの長時間使用による疲労困憊、飽食による肥満から来る体調の悪化、他人の芝生ばかり青く見えるSNSコミュニケーシ…
この先リニアが走ることに賛成してみようと思うのは、それによって何屋が儲かるのかを考えてみたいからだ。まず言えるのは、「リニアが走ると磁石が売れる」ということである。ふざけていると思われるかもしれないが事実そうなるはずで、なぜならば大人は子…
サージカル・スティールアーティスト: Carcass出版社/メーカー: (株)トゥルーパー・エンタテインメント発売日: 2013/09/04メディア: CDこの商品を含むブログ (7件) を見るすべての激音愛好家が聴くべき一枚。カオスの中に宝玉を見出すようなレベルのちまちま…
ドリーム・シアター(DVD-Audio付スペシャル・エディション)アーティスト: ドリーム・シアター出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン発売日: 2013/09/18メディア: CDこの商品を含むブログ (6件) を見る一聴した印象はすこぶる良い。しかし繰り返し…
大ヒットドラマ『半沢直樹』で毎度「倍返し」を決めているのは誰か? もちろん半沢直樹だが、実のところ答えはもう一つある。その昔アフロヘアーで毛髪体積を数倍にふくらましていた男、笑福亭鶴瓶である。すでに伝説となっている『FNS27時間テレビ』での「…
近ごろやたらと聞く「猛烈な雨」という表現。最初に耳にしたときには、「このお天気キャスターはなんていい加減な言葉を独自に使っているんだ」と憤ったものだが、以後気をつけて聞くようになると予報士を問わず局を問わずそれどころか媒体を問わずあまりに…
ちょいと小ぶりなスーパーマーケ。カップ麺やらバターロールやら柿の種やらを物色していると、棚の向こうで「店長! 店長!」と繰り返すおばんの高らかな声。今どきのひな壇芸人より張った声。その声の強さが差し示す射程距離から、店長がおばんの視野にいな…
ドラマ『半沢直樹』の大ヒットにより主人公の決め台詞「倍返しだ!」という言葉が巷間で流行しているがとんでもないことである。そのようなことを許してしまったら仇討ちまみれの血で血を洗う世の中になってしまう。あの悪名高き『ハンムラビ法典』ですら「…
街中にナオト・インティライミが溢れている。誰も彼もがインティライミのイミテーションつまりインティライマーに見える。ハットを被って袖をまくれば今日から誰でも立派なインティライマーだ。昔はジャケットの袖をまくっていると即座にシンゴ・ヤマシロあ…
超能力を身につけてしまった登場人物たちが、とにかくその能力を無駄遣い(特にエロ方面)しまくるという漫画。基本的には、同じく学園コメディの名作『ゴリラーマン』的な空気を感じさせるという意味で、『ヤンマガ』の中心線にある伝統を継ぐ作品と言って…
スマホを見ながら歩こうなんて、思い上がりも甚だしい。そもそも人間はそのような能力を、標準装備していない。もしそんな能力を持ち合わせているとしたら、そいつは人間ではない。何かの初号機とかだろう。街を歩いていると、手元のスマホに視界を奪われた…
池上彰と田原総一朗は話中に「とっても」という副詞を頻繁に使用する。「とってもいい質問ですね」(池上) 「いま彼、とってもいいこと言った」(田原)というように。それは単なる「とても」ではなく、コンスタントに促音できっちり跳ねてくる。なぜだかわ…
観たかったのは、主演レオナルド・ディカプリオの哀愁と狂気。予想通り、オリジナル版のロバート・レッドフォードほどの「男としての圧倒的完成度」は望めないが、それでも喜怒哀楽が一瞬にして切り替わるその大胆な感情のスイッチングとセンシティヴな演技…
OUTRAGED(初回限定盤)(DVD付)アーティスト: アウトレイジ出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル発売日: 2013/06/05メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見るOUTRAGEの集大成であるだけでなく、HR/HMがこれまで歩んできた歴史を丸ごと飲み…
起死回生の前作『OUTRAGE』から三年半ぶりとなる新作からの先行PVは、アルバムのオープニング曲。美しく穏やかな始まりから首を持っていかれる急加速。ソリッドなリフ、タイトなリズムに思いがけず流麗な歌メロ。いよいよ体脂肪率0%に極限まで近づいた、完璧…
今やっている櫻井翔版ドラマ『家族ゲーム』が、あまりに素晴らしい。今のところ(5話目終了時点)平均視聴率が12%程度であることが不思議なほどだが、あの展開についていけるほどの積極的姿勢がテレビ視聴者にないというのも、わからないではない。その原作…
毎度のことながら、発売前から毀誉褒貶激しい村上春樹の最新作。しかしそれが純粋に作品に向けられたものであるかどうかは、相変わらず疑わしい。何しろ発売前から賛否両論あるのだから。でもその気持ちはわかるし、かなり意図的に視界を狭めて情報を遮断し…
最近、どうも織田信長がひどく雑に扱われている。たぶん織田信成のせいだと思う。ドラマ『女信長』や『信長のシェフ』をはじめ、ちょっと前だとガスのCM、さらには無茶ぶり極まるゲーム『ポケモン+ノブナガの野望』に至るまで、性転換もタイムスリップもフ…
The Living Infinite -Limited 2CD Digipak- [from UK]アーティスト: Soilwork出版社/メーカー: Nuclear Blast発売日: 2013/03/01メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見るなぜか聴くたびに印象が変わる。メロディもリズムも全編フックに溢れていて近…
流行とは怖いもので、東進ハイスクールのCMに端を発し、トヨタのCMですっかりメジャー感を獲得した林修先生の「いつやるか? 今でしょ!」という決め台詞も、すでにこすり倒された感がある。しかし使い古されたからといってなんでもすぐに捨ててしまうのは、…