泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『AURA』/FAIR WARNING 『オーラ』/フェア・ウォーニング

彼らがいない間はその幻影をただひたすら探し求め、しかし結局のところどれだけ根掘り葉掘り探しても、後継者がいっこうに見つからぬままただ新作の到来を待つという、それほどまでにメロディ派リスナーの圧倒的信頼を獲得しているFAIR WARNINGの、再結成第2…

『AURA』/FAIR WARNING 第一感想(序章)

フェア・ウォーニングの新作が、ぬるいバラードだらけで厳しい!聴き込めば良くなる類のものなのかどうか…。頭2曲は期待どおりのハード・ロック曲なので、試聴文化の昨今ではそれなりに売れるとは思うが、それ以降にこうもほのぼのソングが続くとは…。復帰作…

世界三大マイケル

いま世界はマイケル・ジャクソンの話題で持ちきりですが、三大マイケルのうち残り二人(マイケル富岡と芸人のマイケル)は無事でしょうか?昨日カップやきそばを食べたのですが、それが「UFO」ではなかったことと、マイケル・ジャクソン関連で敵役のケトラー…

ファンキーだがファンキーガッツマンではないほう

『ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人』をアマゾンズ(久保田利伸のバックで踊っていた人たち)で買おうと思ったら、どうもすでに予約競争が始まっているらしく、カートに入れども入れども弾き出されてやきもき数日。当初は利伸ダンサーズ(アマゾンズ)が一番…

『ONE OF A KIND』/KILLING TOUCH 『ワン・オヴ・ア・カインド』/キリング・タッチ

もうジャケットからして、前に所属していたバンドへの未練タラタラである。もちろんいい意味で。少なくとも、VISION DIVENE在籍時に格好つけて作ったソロ作よりはずっといい。本作の中心人物であるミケーレ・ルッピ(Vo)がVISION DIVINE在籍時に残したコン…

『BEG FOR IT』/HARDCORE SUPERSTAR 『ベッグ・フォー・イット』/ハードコア・スーパースター

ギタリスト交代の影響か、これまでに比べ、メタル色がさらに強まっている。どの曲もイントロのギター・フレーズが強化され、グッと胸ぐらを掴んでくる。新ギタリストには、どこかHM期のゲイリー・ムーアのような、民族音楽チックな素養があるようだ。特にMET…

最近半聴半読目録

まだ聴き込み不足だったり読みかけだったり。【音楽】 ★『OCTAHEDRON』/THE MARS VOLTA(他、過去全作) 新作は予想以上に静か。 相当な問題作。 この静けさに負けないだけのメロディをこのバンドが備えているのか否か。 要聴込。★『BEG FOR IT』/HARDCORE…

うろ覚え脳男の疑わしい仮説〜佐々木敦×福永信対談感想〜

6/11、ジュンク堂書店新宿店にて行われた佐々木敦×福永信のトークイベントに行ってきた。もう二日前。当日帰ってきて何かを書こうと思ったら、何も頭に残っていないことに気づき挫折。あんなに面白かったのに。だが不思議なもので、二晩寝たらなんとなく思い…

『DIZZY MIZZ LIZZY』/DIZZY MIZZ LIZZY 『ディジー・ミズ・リジー』/ディジー・ミズ・リジー

どうあがいたところで、グランジの台頭がロックシーン全体に与えた影響は大きかった。時を経た今となってみれば、グランジを通過したからこそ生まれ得たと言える良質なヘヴィ・ロック(たとえばNICKELBACKやSHINEDOWNのような)の登場が、かのムーヴメントへ…

『バクマン。』3/大場つぐみ・小畑健

ここに来て急速に面白くなってきた。前巻までのレビューで指摘した問題点は、何ひとつ解決されないままに。このぶっちぎり具合はむしろ頼もしい。問題点をちまちまと一つ一つ修復してゆくような対処療法は、完成度を上げることにはなっても、実のところ面白…

『アクロバット前夜90°』/福永信

福永信『アクロバット前夜 90°』のサイン本を、渋谷パルコのリブロで購入。8年前にわざわざ横組み、しかも1ページ目の1行目の続きが2ページ目の1行目に来るという、風変わりな構成で出版されたデビュー作(短篇集)を、通常の縦組みにしただけの代物。内容に…

竜宮城へと向かう亀が背中の太郎に向けて言ったであろう台詞

本日発売の『ロッキング・オン』7月号「rockin'on review」に、マディーナ・レイクについて書いた、 「ともに行こう、ここではないどこかへ」 という約4000字の文章が掲載されています。 なぜか「ランバダ」や「スキャットマン・ジョン」や「ベートーベン」…

『小説作法ABC』/島田雅彦

タイトルに偽りはない。つまり本書が教えてくれるのは、作法のみでありABCまでである。それ以上は、あえて踏み込んでいないように見える。 著者はあとがきで、この本を自ら教科書と呼んでいる。本書は大学の講義をまとめたもので、「全国の大学、高校、コミ…

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