泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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短篇小説「業者」

わたしは「業者」だ。なんの「業者」かと問われれば答えることはできないが、わたしが間違いなく「業者」であることは間違いない。あまりに間違いがないものだから、つい「業者」を「間違いのなさ」で強く挟み込んでしまった。これでは「業者」が窮屈がるだ…

そんなに気に入ってなかったジャケット

そんなに気に入ってなかったジャケットがなくなった。温度感的にもちょうどいい季節だし、たまにはそれらしい格好でもしようかと思ってクローゼットを覗いてみたら、なぜか忽然と姿を消している。そんなに気に入ってなかったとはいえ、いざなくなったとなれ…

短篇小説「部活に来る面倒くさいOB」

「お~いお前ら、遅いぞ走れ~!」 退屈な一日の授業を終えて昇降口から外に出ると、ひどく細長いノックバットをかついで校庭のマウンドの土を退屈しのぎに足裏で均しながら、声をかけてくる薄汚れたウインドブレーカー姿の男がいる。部活に来る面倒くさいOB…

短篇小説「面接の達人」

先日、私はとある企業の採用面接を受けた。特に入りたい会社ではなかったが、こちらにだって特にやりたいことがあるわけではない。私はいつもの如くエントリーシートに、それらしい自己PRと志望動機を書き込んだ。もちろん本当に思っている内容など一文たり…

ChatGPT歌詞「出汁を取らないで」(発注者による出汁のないライナーノーツ付き)

【※以下の歌詞は、題名以外すべてChatGPTに依頼して書いてもらったものである。】(Verse 1) 雨降る夜 古びた扉が開く ラーメン屋の奥 暖かな灯り 注文は不思議 出汁を抜いてくれ 甘くて苦い 未知なるフレーバー(Pre-Chorus) 出汁のないラーメン 新たな冒険 …

ChatGPT短篇小説「サブスク侍」

【※以下の小説は、題名以外すべてChatGPTに依頼して書いてもらったものである。】 江戸時代の町に、突如として現れた異色の侍、その名も「サブスク侍」。彼は普段から「デジタルクラウド刀」と呼ばれる特殊な刀を携え、町の人々に対して新しいサブスクリプシ…

ChatGPT短篇小説「とにかく穿かない安村」Ver.2(長尺&バッドエンドVer.)

【※以下の小説は、題名以外すべてChatGPTに依頼して書いてもらったものである。】 田舎町に佇む小さな布地屋、「とにかく穿かない安村」。その奇妙な店名で知られるこの店は、町の人々にとっては親しみ深い存在となっていました。店主の安村哲也は、笑顔と謎…

ChatGPT短篇小説「とにかく穿かない安村」

【※以下の小説は、題名以外すべてChatGPTに依頼して書いてもらったものである。】 安村はとにかく穿かない男だった。彼は何かしらの理由で、常にパンツやズボンを穿くことを拒否していた。友人たちは彼のこの奇妙な癖に首をかしげつつも、彼の個性的な生き方…

ChatGPT短篇小説「ヒップホップ奉行によろしく」

【※以下の小説は、題名以外すべてChatGPTに依頼して書いてもらったものである。】 江戸時代、秋田藩。藩主の命により、藩内に新しい文化を広めるべく、奉行として知られる者が選ばれた。しかしその奉行は、通常の武士らとは異なり、ヒップホップ文化を愛する…

2023年ハード・ロック/ヘヴィ・メタル年間ベスト・ソング10選

1位「1001」/ART NATIONwww.youtube.comほとばしりまくる哀愁。突き抜けるようなメロディがとにかく素晴らしい。泣きの美旋律が好きなら、必ずや琴線に触れるものがあるだろう。アルバム部門でもアレクサンダー・ストランデルの歌うアルバムを二作入れるこ…

2023年ハード・ロック/ヘヴィ・メタル年間ベスト・アルバム10選

1位『WONDERLAND』/SEVENTH CRYSTAL ワンダーランド [CD]アーティスト:セヴンス・クリスタルマーキー・インコーポレイティドビクターAmazon当代随一の歌巧者、クリスティアン・フィールの歌唱を味わい尽くすための一枚。いまや各方面のプロジェクトで引っぱ…

短篇小説「魔法の言葉」

よく晴れた朝だった。門を抜けて通りに出た一歩目で、わたしは靴に襲われた。誰かに蹴られたという意味ではない。それは雲ひとつない空から降ってきたのだ。 しかしそんなことがあるはずはなかった。雲は雨や雪を作るが靴は作らない。だいいちそんな雲さえ、…

「新語・流行語全部入り小説2023」

下心にまみれた男たちの懐に潜むなけなしの10円パンを、頂き女子が無慈悲にカツアゲしてまわるこの現代社会。そんな新しい戦前の時代に革命を起こすべく誕生した新しい学校のリーダーズには、様々な裏稼業を請け負う「別班」――ここであえて「VIVANT(ヴィヴ…

短篇小説「迷惑系ユーチューバーひろし」

〈迷惑系ユーチューバー〉のひろしが、今日も他人様にしっかり迷惑をかけている。他人に迷惑をかけているからこそ、彼はそう呼ばれているのだ。だがその肩書きが、本当に現在の彼にふさわしいのかどうかは誰にもわからない。そもそもそんな「系」など、つい…

近況忘却中

気づけば四ヶ月もこのブログを放置していた。なのでとりあえずなにかしら書いておこうというくらいの気持ちでいまこれを書きはじめている。その間ずっとほかのものを書いたり直したりし続けてきたわけだが、そちらはこの先どうなるのかわからない。そうなる…

マツコ・デラックスのそっくりさんの芸名を無駄に考えた結果

たまには、どうでもいいことを書いてみる必要がある。なぜそう思ったのかはわからない。まあ、世間的にはゴールデンウィークだし、どうせ誰も読んでいない。それにいつもどうでもいいようなことしか書いていないような気もする。だとしたら、これはいつもの…

ディスクレビュー『72 SEASONS』/METALLICA

72シーズンズ (SHM-CD)アーティスト:メタリカUniversal MusicAmazonこれはあくまで問題作『LOAD』以降のMETALLICAであって、それ以前のMETALLICAではけっしてない。時が戻らない以上、当然といえば当然だが妙な期待をしてはいけない。つまりその本質はメタル…

短篇小説「ピンと来ない動詞」

今朝、わたしはふと気が生えたのでした。わたしの言葉が、どうもわたしの動作を的確に茹で上げていないということに。 いつものように、わたしは駅へと歩を注いでいました。もちろん、わたしを会社員として抱き締めた会社へと潜るためです。潜るといっても、…

最近の耳寄りSONGS

今年に入ってから、なぜか北欧デスメタル系バンドがゴシック寄りに変化/進化した作品に充実したものが多く、よく聴いている。界隈には「OPETH化」とも言うべき全体の流れがあるように思うが、いずれもそれなりのベテラン勢であり、当初のコアでエクストリー…

短篇小説「弁解家族」

「なんだよ、観てたのに」 酔っぱらった末にソファーで横になっていた夫が、急に喋り出したので妻は驚いた。夫は咄嗟に妻の手からリモコンを取り返すと、テレビに向けた。 「観てたって、何を?」 再び叩き起こされた画面に映し出されていたのは、真夜中の通…

2023年あけましておめでとうございます10選

あけましておめでとうございます!(「PULL」と書いてあるドアを無理に押しながら)あけましておめでとうございます!(あんドーナツの真ん中にも穴を)あけましておめでとうございます!(茶碗に盛ったご飯の中央に卵かけ用のくぼみを)あけましておめでと…

2022年ハード・ロック/ヘヴィ・メタル年間ベスト・ソング10選

1位「Shine On」/CRASHDIET オートマトン [CD]アーティスト:クラッシュダイエットマーキー・インコーポレイティドビクターAmazonメタルファンにとって「Shine On」といえば、もちろんRIOTの稀代の名曲「Warrior」なわけだが、ここに新たな「Shine On」の響…

2022年ハード・ロック/ヘヴィ・メタル年間ベスト・アルバム10選

1位『THE TESTAMENT』/SEVENTH WONDER ザ・テスタメントアーティスト:セヴンス・ワンダーマーキー・インコーポレイティドビクターAmazon現KAMELOTのVo.トミー・カレヴィックの圧倒的な歌唱力が乱舞するプログレ・メタルの傑作。前作『TIARA』の時点ですでに…

「新語・流行語全部入り小説2022」

とある昼下がり、頭から色とりどりの女性用下着をかぶった顔パンツ姿の中年男性五人が、中華料理屋の回転テーブルでガチ中華を囲んでいた。そこは店の前に猫よけのペットボトルが並び、軒先にカラスよけのCDが吊されているような古びた中華屋であった。 全員…

短篇小説「行間の多い料理店」

この世でもっとも味気ない読みものは、情報を伝えるためだけに存在する文章だ。その代表と言えるのが一覧表の類であり、場所が料理店であれば、それはメニューと呼ばれることになる。 私が先日初めて訪れたレストランにも、当然メニューというものがあった。…

時事コント「まさかり問答」

空港の保安検査場。ひとりの男が、セキュリティゲートを通過する。金属探知機「ピーッ!」 保安検査員A「ちょっと失礼します。なにか金属製のものはお持ちですか?」 男「特にないよ……あ、もしかしてベルトかな?」男、再びセキュリティゲートを通過。金属探…

人生半分損してる

人生の半分というのは、思いのほか小さな分量であるらしい。「ピクルス食べないの? それ人生の半分損してるよ」 酢漬けの半生。「おしぼりで顔拭かないの? それ人生の半分損してるよ」 なのに脇は拭くのね。「『ターミネーター』の1観たのに2観てないの? …

ディスクレビュー『THE TESTAMENT』/SEVENTH WONDER

ザ・テスタメントアーティスト:セヴンス・ワンダーマーキー・インコーポレイティドビクターAmazonより輪郭を明確にした歌メロの充実が、バンドの格をさらなるメジャー・フィールドへ押し上げるに違いない。そう確信させるに充分な、スウェーデンのプログレッ…

短篇小説「二次会の二次会」

今夜も我ら「二次会」は大いに盛り上がった。「二次会」といっても正確にはまだ「二次会」の一次会で、これから我々はいよいよ「二次会」の二次会へと向かうところだ。 我々が言うところの「二次会」というのは二次的、つまり各所で副次的な役割を果たす人間…

自作短篇小説「窓のない観覧車」をマインドマップ化する試み(本末転倒)

小説を書く手段として、いわゆる「マインドマップ」というものを使ってみようと思った。いま流行っているのか、それともだいぶ前から流行っているのかもしれないが、以前お笑い芸人のかが屋がネタ作りの際に使っていると聴いて、なんとなく気になってはいた…

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