泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

コント

コント「無傷だらけのヒーロー」

【登場人物】 ガジロー選手(野球のユニフォームを着ている) アナウンサー 試合後のヒーローインタビュー。お立ち台に選手が立ち、その横でアナウンサーがマイクを向ける。深めのエコーがスタジアム全体に響き渡る。アナウンサー「放送席~放送席~。本日の…

短篇小説「ドーナツ化商談」

「なんだこれは。話が違うだろう!」 「違うってほうが違いますよ」 「今どきこんな大きいの、誰が買うんだよ」 「大きくないですよ。むしろこれが小さいっていう人が古いんですよ」 「これが大きくなかったら何が大きいと?」 「そら十年前だったらこれでも…

短篇小説「犯罪動機One & Only~それでもボクはやってます~」

刑事「お前がやったんだな。で、動機は?」 犯人「はい、ついカッとなって」 刑事「ありがちだな。工夫がない」 犯人「えっ、没とかあるんすか? 動機なのに?」 刑事「当たり前だ。没のない社会があるか。誰だって上司や取引先に没を出されて、それでもやり…

ある日のアルフィー

ファン「金髪…グラサン…パンタロン…そしてロンドンブーツ……あっ、やっぱりそうだ! す、すいません! ひょっとして、ザ・アルフィーのザ・高見沢さんですよね?」 高見沢「え? あ、そうだけど。『ザ』じゃなくて『ジ』ね」 ファン「あ、すいません僕とした…

ウォーターメソッドマン

(真夏のファミレスにて)田中「あーもう暑くて死にそう。死なねえけど」 原「喉乾いたね。かなり危機的状況かも」 田中「なに頼む? ここドリンクバーあったよな」 原「ああ、俺、水でいいや」 田中「なんで? そんな金ねえの?」 原「いや、そういうわけじ…

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