1位「Eternity」/FELLOWSHIP
『三國無双』でステージ・インしたところに流れてきそうなワクワクするイントロから、一撃で印象に残る流麗なギター・フレーズ、そして切なすぎる歌メロの連鎖と、かつての昭和歌謡やアニメソングでもここまでは泣かせないだろうというくらい全編哀しみに満ちあふれた名曲。
メロディの方向性的には断トツの1位。
2位「The Broken Past」/VISION DIVINE
アルバムが素晴らしかったのでほかにも選びたい曲はあるが、疾走する楽器陣の上で力強い声が伸びやかに歌い上げるイタリアン・メタルど真ん中のこの曲を。
3位「Fading Away」/NIGHTBLAZE
哀メロ好きにはたまらないサビの繊細なメロディ展開。
ノスタルジーの極み。
4位「Symphony of Demise」/ARIES DESCENDANT
サビに向けて盛り上げていく楽曲展開に心を持っていかれる。そのうえでピークを迎える歌メロは、さらにその向こうまで伸びてゆく。
5位「Angel Defiled」/SONATA ARCTICA
メロディアスだが癖の強いこのイントロが、頭から離れない。初期の彼らの名曲群ほど駆け抜けるタイプの曲ではないが、ややプログレ的なひねりを感じさせるこの曲は、様々な試行錯誤を経たいまの彼らだからこそ生み出せるものだろう。
6位「Purified by Fire」/SUICIDAL ANGELS
とにかく今年一番印象に残ったリフ。逆に言えば摂取できる栄養素はそれしかないのだが、この強度があればリフだけで飯何杯でもいける(半ライス大盛り)。
7位「Temple Walls」/MYRATH
アルバムはやや気持ちがメジャー方面に向かいすぎているのか、クオリティは依然として高いながらもやや旋律の癖が薄まったように感じたが、その中にあって本来のアラビアンなメロディが浮遊感をもたらす楽曲。
やはり彼らのアイデンティティの根っこはここだろう。
8位「Before The Dawn」/NEW HORIZON
AMARANTHEのVo.とともに美旋律を歌い上げるデュエット曲。
完全に歌に向けてスポットライトが当たっている状況に、微塵も負ける気配のない強靱な歌メロが映える。
9位「Falling From The Sun」/EVERGREY
EVERGREYといえばもっとゴシック寄りで地味な印象があったが、この曲に関してはサビの歌メロがとても印象に残ってしばらくのあいだ頭の中を回り続けた。
アルバムの中でも飛び抜けてキャッチーな一曲。
10位「Only You Can Rock Me」/MICHAEL SCHENKER
最後はやや反則だが、マイケル・シェンカーがEUROPEのジョーイ・テンペストを迎えてカヴァーしたUFOの名曲を。
改めて楽曲の魅力を再発見すると同時に、ジョーイの歌声の個性がさらに際立って聞こえるという相乗効果。EUROPEの楽曲に比べると、ある種もったりとした英国的な旋律が彼独特の節回しを結果的に引き出している。
古典的楽曲に新たな方角から光を当てるキャスティングの妙。
【今年のベスト10楽曲を、Spotifyでプレイリスト化してみました】