泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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マツコ・デラックスのそっくりさんの芸名を無駄に考えた結果

たまには、どうでもいいことを書いてみる必要がある。なぜそう思ったのかはわからない。まあ、世間的にはゴールデンウィークだし、どうせ誰も読んでいない。それにいつもどうでもいいようなことしか書いていないような気もする。だとしたら、これはいつものような文章ということになる。そんなものを読みたい人がいるのかはわからないが、必要だと思ったから書くのだ。もちろんなぜ必要かはわからない。これはさっき言った。

どうでもいいことを書くには、どうでもいいことを思いつかなければならない。ちょうど先日、どうでもいいことを思いついた。「もしもマツコ・デラックスのそっくりさんがいるとしたら、彼または彼女にどのような芸名を授けるべきか」という大問題である。もちろんそんな人に出会ったことはないし、そっくり館キサラあたりには誰かしら出ていそうなものだが、そういうモノマネタレントを具体的に知っているわけでもない。

そもそも、誰かに芸名をつけてくれと頼まれたこともなければ、そんな立場にもない。ビートたけしではないのだから。ちなみに好きなたけし軍団員の名前は、「うまい森」。たしか当時、『スポーツ大将』という番組で力を入れていたバレーボールがうまいというだけの理由で、そう名づけられたのだと記憶している。しかし「たけし軍団 うまい森」で検索しても一件もヒットしないから、幻だったのかもしれない。それにしても、いまどき一件も出てこない言葉なんてのがあるほうが驚きではある。

さて、本題に戻る。といっても、そもそもどうでもいい話題を本題と言って良いのものかどうかわからないが、そのとき直前のテレビにマツコ・デラックスが映っていて、そのあと風呂に入ったときに思いついたというだけの話である。また本題とは関係なくなるが、私は風呂に入っているときにアイデアを思いつくことが異様に多い。どうやら脳がリラックス状態にあるということらしいが、むしろ邪念が噴出するように止まらなくなることがある。このとき思いついたことも、邪念でなくていったいなんだというのか。

しかしマツコがテレビに映っているからといって、マツコのそっくりさんの芸名を私が考える必要はまったくない。だが一度そう思ってしまったからには、それを使命として受け止めるしかない。あるいはこれを天啓と呼ぶのかもしれないが、だとしたらもう少し人生の役に立つ天啓であってほしかった。

そうしていろいろと考えた末に、そこに至る経路は無駄が多すぎてさすがに省くが、そのそっくりさんの芸名は、「アンヨ・リラックス」に決定した。

前半は字面を、後半は響きをネタ元に似せてあるという、「形」と「音」の両面からアプローチするハイブリッドな構成。「アンヨ」という文字の輪郭は、もはや「マツコ」とほぼ同じようなものだ。遠くから見たら間違いを誘えるかもしれない。それでいて全体としても、「足湯」という確固たる意味を表現することに成功している。あんよをリラックスさせる場所=足湯。しかし「足湯」とマツコの関係性に特別な必然性の見当たらないところだけが、玉に傷なのだけれど(むしろ致命傷)。

どうでもいいことを書いてみようとしたら、本当にどうでも良いことが書けた。たぶん誰も読んでいないだろうが、それだっていつものことだ。それこそ自身のデトックスのために書いたような文章である。そんなことよりも、近ごろマツコの白目がずっと赤いのが心配だなぁと、観るたびにうっすら案じている。


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