バスケを辞めて不良になった生徒が、「もう一度バスケがしたい」と虫のいいことを言ってもやさしく迎え入れてくれる安西先生…。
途中で投げ出しそうになったとき、「あきらめたらそこで試合終了」だと言ってアバウトに励ましてくれる安西先生…。
そんな安西先生ならば、きっとこの世のあらゆる悩みを解決できるはずだ。たとえそれが、どんなジャンルの、どんなスケールの悩みであろうとも…。
しかし大変残念なことに、安西先生は漫画の中にしかいないようなので、代わりに自分の頭の中にいる「脳内安西先生」にいろいろと相談してみることにした。
以下に挙げるのはそんな私の脳内で繰り広げられた、「脳内俺」と「脳内安西先生」による実りなき問答集である。
脳内俺「安西先生、『いいとも』が観たいです」
脳内安西先生「ホッホッホ。あなたみたいな人間が、後半何年も観てなかったから終わったんですよ」
脳内俺「安西先生、頭が痛いです」
脳内安西先生「ホッホッホ。あきらめたらそこで頭痛終了ですよ」
脳内俺「安西先生、紀香の水素生成器がほしいです」
脳内安西先生「ホッホッホ。どうせ溺れ死ぬなら、水素水も泥水もおんなじですよ」
脳内俺「安西先生、旬の食材を食べたいです」
脳内安西先生「ホッホッホ。生えたてのムダ毛を食べれば一石二鳥ですよ」
脳内俺「安西先生、俺の寿司にだけ大量のわさびが!」
脳内安西先生「ホッホッホ。わたしの髭の裏のわさびよりは少ないですよ」
脳内俺「安西先生、前髪を切りすぎました」
脳内安西先生「ホッホッホ。その調子でサイドもグイグイ削っていけば、あっという間に細川たかしですよ」
脳内俺「安西先生、バスケがしたくないです」
脳内安西先生「ホッホッホ。あなたの家の外壁に、バスケットゴールを設置しておきましたよ」