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言語遊戯「ことわざ延長戦」第4戦

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本来短く言い切るからこそ意味のあることわざに、余計な情報を足して無駄に長くしてみようという究極の蛇足企画第4弾。

いわば引き分けでもないのにおこなわれる不毛な延長戦。理由なく長すぎて松木安太郎も怒り出す不可解なアディショナル・タイム。

長引けば長引くほどに空洞化するその意味を、ドーナツのように味わっていただければこれ幸い。


◆《腐っても鯛》
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 《腐っても鯛、新鮮でも虫》

【意味】海外ロケでリアクション芸人に出されるゲテモノ料理は、どんなに新鮮でも嫌なものである。

【解説】むしろ新鮮なほうが嫌なくらいかもしれない。


◆《短気は損気》
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 《短気は損気、ヤンキーはドンキ》

【意味】短気を起こすと結果として損をするが、そんな短気なひとほどドンキホーテに集まりがちである。

【解説】なんでも置いてあるというドンキの万能感を求めて集まるのか、単に夜中も開いているからか。


◆《笑う門には福来る》
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 《笑う門には福来る、借りた消しゴムの角使うと鬼来たる》

【意味】忘れてもクラスメイトに笑顔で頼めば消しゴムを貸してくれるが、勝手にカバーを脱がせてまだ使っていない角を使って返すと鬼のように怒られる。

【解説】怒りっぽい人が丸くなることを「角が取れる」というが、消しゴムの場合はむしろ角を取ると怒られるので要注意。


◆《昔取った杵柄》
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 《昔取った杵柄、骨折れても出た衣笠》

【意味】その昔、連続試合出場記録を持つ鉄人と呼ばれた男がいて、彼にはデッドボールで骨折した翌日にも打席に立ってフルスイングしたという伝説がある。転じて、なんか凄い無茶する人っているよ、的な意味(適当)。

【解説】意味がなさすぎる。


◆《火中の栗を拾う》
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 《火中の栗を拾う甘栗太郎の店員》

【意味】それが仕事。

【解説】ことわざが説明文に進化。むしろ明らかに退化。ちなみにアントニオ猪木のモノマネでお馴染みだった芸人の春一番は、元甘栗太郎の店員。一、二、三、合掌。


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