泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2019年ハード・ロック/ヘヴィ・メタル年間ベスト・ソング10選

アルバムに続いて曲単位の年間ベスト10を。

例年、どうしても年間ベスト10に選んだアルバムの収録曲が多くなってしまいがちでつまらないので、今年はアルバムのベスト10に入っている楽曲はあえて除外して選んでみた。

ちなみに公正を期すため、上記の理由によりベスト10から除外した楽曲をあらかじめ紹介しておくと、「.38 Or .44」「Blood Wants Blood」「Viva La Victoria」/ECLIPSE、「Witan」/SOILWORK、「Dance」/MYRATH、「3 Men Walk On The Moon」/VISION DIVINE、「Shoot For The Sun」/PALADINあたり。やはりどれも上位候補ではある。


1位「Nothing」/MILLENCOLIN

いきなりの反則で申し訳ないが、1位はメタルでもハード・ロックでもなくれっきとした北欧産メロコアである。しかし絶望的な哀愁を撒き散らしながら駆け抜けるこの美旋律は、多くのメタル系リスナーが強く求めているものと合致する。

息つく間もなく立て続けに繰り出されるメロディのすべてが、ことごとく哀しみに満ちた名曲。

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Nothing

Nothing

  • アーティスト:Millencolin
  • 出版社/メーカー: Epitaph
  • 発売日: 2019/02/15
  • メディア: MP3 ダウンロード


2位「Searching For You」/ENFORCER

あらゆる異変に警鐘を鳴らすような、スリル溢れる一撃必殺のギター・リフが圧倒的な存在感を放つ。

スラッシュ/パワー・メタルの美点が詰まった1曲。

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ゼニス【CD(日本盤限定ボーナストラック収録/日本語解説書/歌詞対訳付)】

ゼニス【CD(日本盤限定ボーナストラック収録/日本語解説書/歌詞対訳付)】

  • アーティスト:エンフォーサー
  • 出版社/メーカー: ワードレコーズ
  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: CD


3位「Strangers」/DRAGONFORCE

スピード&パワーが身上のバンドだが、その二本の刀がなくともメロディ一本で戦えると証明してみせるミドルテンポのメロディ至上主義楽曲。まるでPRAYING MANTISのような。

この曲はオフィシャル動画がないので、同アルバム収録の別曲を貼ってお茶を濁すがこちらも佳曲。アルバムごと年間ベスト10に入れても良かった。

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Strangers

Strangers

  • アーティスト:DragonForce
  • 出版社/メーカー: Ward Records Inc.
  • 発売日: 2019/11/13
  • メディア: MP3 ダウンロード


4位「Lost In Time」/CYHRA

哀愁を超えて鎮魂歌レベルの祈りを感じさせる荘厳なバラード。重々しくも美しい。

この曲もオフィシャル動画がないので、同アルバム収録の別曲を貼っておく。こちらはアルバムの基本路線を提示する1曲。

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5位「Welcome To The Garden State」/OVERKILL

スラッシュ・メタルの奥底に眠るパンク魂を明快に炸裂させる、奔放にハジけた楽曲。

こういうポップな一面もこのバンドの持ち味。痛快極まりない。

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ザ・ウィングス・オブ・ウォー【CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)】

ザ・ウィングス・オブ・ウォー【CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)】

  • アーティスト:オーヴァーキル
  • 出版社/メーカー: ワードレコーズ
  • 発売日: 2019/02/22
  • メディア: CD


6位「Kiss The Go-Goat」/GHOST

今年はアルバムのリリースこそなかったが、この新曲もまた重厚かつレトロ&ポップな佳曲。

聴き手を幻惑するマジカルなギター・リフの旋律がすこぶる印象的。

Kiss The Go-Goat

Kiss The Go-Goat

  • アーティスト:ゴースト
  • 出版社/メーカー: Loma Vista Recordings
  • 発売日: 2019/09/13
  • メディア: MP3 ダウンロード


7位「Why I Dream」/JORDAN RUDESS

DREAM THEATERの作品よりもソロ作のほうが、彼のキーボーディストとしての変態性と凄みを感じられる瞬間は多い。

ジャジーで小洒落た曲調の中で、複雑怪奇な変拍子を軽快に乗りこなすフレージングの妙。

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Why I Dream

Why I Dream

  • アーティスト:Jordan Rudess
  • 出版社/メーカー: Music Theories
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: MP3 ダウンロード


8位「D.N.A. (Demon And Angel)」/TURILLI/LIONE RHAPSODY

アルバムのベスト10では、このRHAPSODYよりもあのRHAPSODY(OF FIRE)よりもVISION DIVINEの作品を選んだが、楽曲単位では、この男女の掛けあいヴォーカルを活かしきった楽曲も確かなインパクトを残した。

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9位「My Sanity」/BAD RELIGION

1位に続いてメタルではなくメロコアの元祖だが、相変わらずこの哀しみ溢れるメロディはメタル者の琴線にビシビシ触れる。

湿り気と爽快感という二律背反の要素を両脇に抱えて走る哀愁。

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Age Of Unreason [Explicit]

Age Of Unreason [Explicit]

  • 発売日: 2019/05/03
  • メディア: MP3 ダウンロード


10位「Fallen Worlds」/ART NATION

前作の「Ghost Town」同様、開放的なメロディが弾けるアルバム冒頭曲。

このバンドはいつも1曲目が抜群に良い。それ以外も悪くないが頭ひとつ抜けている印象。

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Fallen Worlds

Fallen Worlds

  • アーティスト:Art Nation
  • 出版社/メーカー: AVALON LABEL
  • 発売日: 2019/10/23
  • メディア: MP3 ダウンロード


◆2019の年間ベスト10ソングを、Spotifyにてプレイリスト化してみました。
Spotifyにはない2曲を別曲と入れ替えた上で、曲順も全体の流れを考えてなんとなく変更してあります。



tmykinoue.hatenablog.com
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