1.“Changing”/SAOSIN
突然変異の一曲。エモ/スクリーモからの脱却、いや脱却しすぎて逸脱。アルバムも良かったが、この一曲だけ飛び抜けてメロディの質が高い。アレンジも洒脱。
2.“Stairway Generation”/Base Ball Bear
文化系青春ソングの決定版出た。せわしなく連なってゆくヴォーカル・ラインの焦燥感で踊り場を駆け抜ける。駆け抜けろ。
3.“Axe To Fall”/CONVERGE
複雑だがやたらにキャッチーなリフ命。かなりスラッシュ/メロディック・デスに近づいた結果、初期STRAPPING YOUNG LADに隣接。
4.“You Care? I Don't Care”/OUTRAGE
スラッシュの疾走感にグランジ以降のグルーヴを巧みに練り込み、そうやってこしらえた土台を橋本(Vo)の言霊で無慈悲かつ徹底的に刻む。
5.“Cold Edge”/9mm Parabellum Bullet
ロック/メタルにおける和洋折衷のもっとも剥き出しな形。あらゆる要素が尖ったまま乱立、しかし構築美。
6.“This Day We Fight!”/MEGADETH
1st〜2ndの頃の狂気を感じさせる切迫感。やはりMEGADETHは邪悪でなければ。
一発で彼らとわかる神秘的歌メロを中心に、これまでのあらゆる美点が集約。展開も欲張りで、数曲分のマテリアルを投入したかの密度。
8.“My Guardian Angel”/PLACE VENDOME
マイケル・キスクの歌には、やはり特別なサムシングがある。マグナス・カールソンのソングライティングも光る。
9.“Wheel Of Fortune”/KILLING TOUCH
とにかくVoミケーレ・ルッピの節回しのセンス。むしろアルバム中これ以外の曲がパッとしないのが不思議。
10.“Black Gives Way To Blue”/ALICE IN CHAINS
亡きレイン・ステイリーへの鎮魂歌。アコースティックなバラードでありながらアルバム中もっともヘヴィ、そして絶望的でありつつ希望的な曲でもあるという矛盾。