泣きながら一気に書きました

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EURO2024日記~13日目~

ウクライナ対ベルギーは、とにかく何もかもがしょっぱい試合だった。

まずはウクライナのスタメンにジンチェンコとムドリクがいないことに驚いた。ムドリクは怪我らしいので仕方ないにしても、ジンチェンコはこのチームの核ではなかったのか。もちろんこの大会では核らしい働きができていなかったから外されたのだろうが、ここで評価を下げてアーセナルに帰ってくるとは思わなかった。

ベルギーは相変わらず噛みあっていないというか、むしろさらに悪くなっているくらい。これはもう個人どうこうのレベルではなく、チームとしてまったく機能していないレベル。最後にあざとく引き分けを狙いにいくあたりも、これだけのメンバーを揃えておいてそんなことしてる場合か、恥を知れ、と言いたくなってしまった。

ジョージアポルトガルは、ジョージアの奮闘が光った。ジョージアは初戦からエネルギーを感じさせていたが、ここへ来てクヴァラツヘリアが噂どおりの実力を見せつけた。その先制点につながったスルーパスも素晴らしく、選手同士が互いの生かしかたを理解しているように見えた。ベルギーには見えない相互理解が。

一方ですでに突破を決めていたポルトガルは、一番休ませそうなロナウドこそなぜか出てきたものの、相手をナメすぎたターンオーバーが裏目に出たか。というかこのチームはベルナルド・シウバとブルーノ・フェルナンデスのチームだと思っているので、この突出した2人がいなければまるで別のチームになるのは想定どおりではある。

つまり2人をスタメンに戻しさえすれば、すぐにまたボールの回りも良くなるはず。それにしてもロナウドフリーキックがいまだに凄まじいのと、右ウイングで出てきたコンセイソンの敏捷性及び技術の高さが印象に残った。

ようやく出てきたフェリックスは、最初こそチームにまだ馴染んでいない感じではあったが、徐々に役割を理解してそこそこ見せ場を作っていたように思う。しかしほかの選手を外してまで使うかというと、そこまでではないというのもわかる。

さて、これにて怒濤のグループステージが終了。ベスト16の対戦では、フランス対ベルギーがネームバリュー的にはもっとも苛烈に見えるが、実際のところベルギーがいまだチームとしてロクに機能していないので、フランス的にはそんなに厄介な相手でもないか。

しかしどこにしても、グループリーグを通じてずっと良かったと言い切れるようなチームはなく、良いメンバーを揃えているチームもそれなりに弱点や調子の波を感じさせたので、この先もどうなるかはまったくわからない。

とりあえず今日と明日は試合なし。そうなると早くもロスが来るはずなので、この機会にコパ・アメリカのほうをチェックしてみるべきかとも思うには思うが、冷静になってみればもうすでにユーロで充分に胃がもたれているような気も。

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