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泣きながら一気に書きました

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

我が憧れの「ナッツ・リターン」~『新語流行語大賞2016』発表を待たずに~

コラム

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本日17時、今年の新語流行語大賞が決まるらしい。だがそんなことはどうでもいい。今年も勝手に恒例にしている「新語流行語大賞全部入り小説」を書きながら、「なんで『ナッツ・リターン』が入ってないんだ!」と憤っていたことを思い出したからだ。

しかし調べてみたら、「ナッツ・リターン」はちょうど2年前(2014年末)の話だったらしい。調べないほうが良いこともある。検索文化は夢を壊す文化でもある。どうも体内時計が年単位で馬鹿になってきているようだ。

しかし本当にマズいのは、むしろ今さら「ナッツ・リターン」という言葉を発したくて仕方なくなっていることのほうかもしれない。とにかく言いたいし、できればやりたいとさえ思っている。

いや誤解しないでほしいのだが、本当にあれをやりたいと思っているわけではない。あのナッツ姫の「ナッツ・リターン」ではなくて、僕は僕の「ナッツ・リターン」をやりたいのである。

伝わらないだろうか。しかし僕が僕だけの「ナッツ・リターン」をやるには、まず「ナッツ・リターンとは何か?」という問いから初めなければならない。世界に一つだけの「マイ・ナッツ・リターン」を手に入れるために。

そもそもナッツ姫の「ナッツ・リターン」には「ナッツ感」が全然足りないと、僕はずっと感じていた。なぜならば「リターン」したのは「ナッツ」ではなく「飛行機」のほうだからである。

大仰に「ナッツ・リターン」などと言いながら、「リターン」という動作の主語が、その直前に唯一置かれた単語であるところの「ナッツ」でないというのは熟語としてどうにも脆弱で、誠実さに欠ける。ナッツは単なる動作のきっかけに過ぎない。

そこで僕は、もっと強い「ナッツ・リターン」がしたいと思った。欲しいのは、「ナッツ」が直に「リターン」する感触だ。そう、「ナッツ・リターン」の主役は、当然「ナッツ」であるべきなのだ。「キッズ・リターン」の主役が、もちろん「キッズ」であるように。

話は変わるが、「柿ピー」という食べ物がある。ご存じ、柿の種とピーナッツがごちゃ混ぜになったお菓子である。普段ならばこれを、柿の種とピーナッツを均等に消費するように、気をつけて食べる。

しかし僕はこれを、今後誰かに「食べる?」とすすめられ、ひと袋渡されたたときには必ず、柿の種だけを丹念に全部食べ尽くし、ナッツだけが残った袋を相手に返してやろうといま心に誓った。

「喰らえ、ナッツ・リターン!」と、胸の内で密かに叫びながら。そう、これが僕の「ナッツ・リターン」だ。

ナッツが、持ち主のもとへ、帰ってゆく。こんなに完璧な「ナッツ・リターン」が、他にあるだろうか。単にナッツ・アレルギーだと思われる可能性。

そして「ナッツ・リターン」は、きっと人の数だけある。皆さんも、どうか自分らしい「マイ・ナッツ・リターン」を見つけてほしい。

とはいえ霊長類最強の「ナッツ・リターン」が「木の実ナナ、実家へ帰る」であることに疑いはなく、すでに殿堂入りが決定しているという。


【追記】
例によって妄想上のオチをつけたつもりが、このような事実を発見。
コンサート・タイトルは《木の実ナナコンサート SHOW GIRL @HOME リターンズ》
まさに「ナッツ・リターン」!

natalie.mu


tmykinoue.hatenablog.com

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