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泣きながら一気に書きました

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

なんで症か

どうも花粉症が治まらない。鼻づまりがプロ級である。いつもならばGW(郷うぃろみ)明けには治まっているものが、どういうわけかむしろ悪化しているくらいだ。職業がミツバチなので商売あがったりである。花びらにとまるとくしゃみが止まらない。冬眠明けで腹をすかせた熊たちが、空っぽの壺を抱えて家の前に行列をつくっている。まるで壺を売りつける宗教に群がる人々のように。

この時期はイネ科の花粉が飛んでいるということなので、調べてもらったがイネ科(安藤イネ89歳)にはアレルギー反応はないとのこと。耳鼻科の先生がウチの常連客の熊だったせいかもしれないが、熊にも名医は居る。フサフサの腕毛がくしゃみを誘うのがちょっと問題だが。

イネ科の花粉症の人は、小麦を食べると症状が悪化するとどこかに書いてあった。イネ科というと米を連想するが、米はむしろ大丈夫で小麦のほうが駄目というのはあまりに皮肉である。小麦が食えないとなると食生活は本当に大変なものになる。なんてったって麦チョコが食えない。そもそもハチだから食えない。いや自分はハチではなく、職業がミツバチというだけなので食えるのか。ビジネスミツバチ。もはや面倒なだけの設定。

いずれにしろ自分はイネ科の花粉症ではないとのことなので、小麦は食っても問題ないらしい。ひと安心だがそれで症状が治まるわけではない。鼻づまりの原因はこうして迷宮入りした。医者がわからないというので、こうなったらこちらで勝手に何症か決めるしかない。ここへきて自分はそういう自由を手に入れたのだ。「あんたが大症」「がんばったで症」「餃子の王症」「新春シャンソン症」……。何も「症」を最後に持ってこなくても、もっと自由に、そう自分は命名の自由を得たのだから、いっそ最前線に持ってきてやったらどうか。

「症小杉」。結局のところ、いつもの杉花粉症っぽい感じに。わからないことをいくらこねくり回してもわからないことがわかった。

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