短篇小説「河童の一日 其ノ七」

近ごろ甲羅のフィット感が悪いので、調整してもらうため久々にスポーツ用品店へ行った。そもそも僕は、甲羅のフィット感なんて気にするタイプの河童ではなかった。しかし以前、グローブ用オイルを買いにスポーツ用品店を訪れた際、「おい坊主、プロテクター浮いてんぞ。ちょっと見してみ」と人間の店主に声をかけられ、断…