昨日の雲は降らせる雲だったが今日の雲は降らせない雲だった。昨日はひどく降って今日は一滴も降らなかった。
「~せない」という否定形の使役表現といえば我が家杉山の「言わせねえよ」を思い出すが、彼には雨を降らせることも降らせないこともできないばかりか言わせないことすらできるかどうか。
昨日も今日も降りそうな予感は同じで、違いといえば今日はやや気温が低かったというくらいか。
その程度にしか違いを感じられないのはきっと僕が天気の素人だからで、プロが天気図を見たら気圧配置やら雲の動きやらで、一瞬のあいだに決定的な違いを読み取れるのだろう。あるいはちょっとした気温の高低差が思いのほか決定力を持っているのかもしれないがこれ以上の興味はない。
今朝スマホゲームの『ドラゴンクエストウォーク』というのが配信されていたので、すぐにダウンロードしたらダウンロードはできてもゲームはまだできないと告げられて複雑な気持ちになった。
しかし夕方出かける前に立ち上げ直したらすっかりできるようになっていたので、昨日の雨の記憶が強かったためか「さみだれ」というハンドルネームを主人公につけて街へ出た。さみだれは「五月雨」と書くくらいだから、この季節の雨から連想する言葉としては全然ふさわしくなかった。
ハンドルネームだけでなく、髪型や服装などゲームの初期設定はいつも億劫だが、それによって思い入れが増すという人が思いのほか多いから、この手の設定項目がデフォルトになってきているのだろう。
街へ出てみると確実にいつもよりも多くの人がスマホを手に歩いていた。ゲームタイトルに「ウォーク」とあるのにスマホ歩きを警告する表示がことあるごとに出るのはこれいかに。
たしかに危険ではあるので店先などで立ち止まってときどき画面をチェックするが、同じくいろんな場所で立ち止まっている人も明らかに多い。
『ポケモンGO』どころかポケモン文化全般を無視して生きてきたのでこの手の位置ゲーは初めてだが、今のところ謎解きも何もなく、ただ場所を選んでそこへ行くだけなので単にパシリをやらされているだけで何が面白いのかわからない。
面白さはわからないけどなんとなくワクワク感だけはあるのがひょっとして面白いということなのか。ドラクエシリーズはこれまでほとんどプレイしてきて思い入れはあるので、モンスターを集めたいというモチベーションはなくはない。
最近建ったビルが近所にあったので、その店に初めて入ってみたらコンクリートの階段にヒビが入りまくっていて心配になった。まさか先日の台風に揺られたせいでもないだろうに、やはり硬いものは案外弱いということなのか単なる欠陥建築なのか。
スーパーで良さげな竜田揚げがあったので、買って帰って食べてみたらこれは唐揚げだと思った。気になったのでネットで違いを調べてみたが、それでもあれは竜田揚げだったと思う。