泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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いま、僕らが考えるべきこと

それは「キャメラ」のことである。

アッコさんは、「テレビカメラ」のことを「テレビキャメラ」と発音する。それは、アッコさんがネイティヴだからだ。英語圏のとかそういうことではなく、「芸能界のネイティヴ」だからだ。同じく芸能界のネイティヴとしては、山城新伍がいたが、彼もコンスタントに「キャメラ」と発音していたような気がする。さらには先日、徳光さんが24時間テレビでごく自然に「キャメラ」と発語するのを耳にした。彼も芸能界のネイティヴだったのだ。

とはいえ、肝心なのはアッコさんだ。腕まくりしてチョメチョメしながら号泣ズームインしている場合ではない。まかせろと番組名で堂々と言っているのだから、なにもかもアッコさんにまかせよう。さあ、今すぐアッコさんの発音風景に、思いを馳せてみようじゃあないか。

アッコさんは、「カメラ」のことを「キャメラ」と言う。
ならばアッコさんは、
胃カメラ」のことを「胃キャメラ」と言うだろうか?
あるいは、
ビックカメラ」を「ビックキャメラ」と、
「デジカメ」を「デジキャメ」と、
カメルーン代表」を「キャメルーン代表」と、
亀井静香」を「キャメイシズカ」と、
得意のダブルピースを添えて、当たり前のように言ってくれるだろうか?

もしくは逆に「キャラメル」を、ちょっとレトロにかっこつけた感じで、「カラメル」と言ってくれたりはしないだろうか?
さらには、「キャミソール」を「カミソール」と…。
いっそ、「ビヨンセ」を「ビョンセ」と…。

いま、僕らが考えるべきことは、ただそれだけだ。

天文学的な画素数を前に、僕らができるただひとつのことは。

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