泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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一文日記

今日からチャンピオンズリーグが始まるので、HDDレコーダーにたまった録画物を観てスペースを確保しておかねばと強く思い、録画してあった週末のセリエAインテルウディネーゼ戦を観たところ、アナウンサーがしきりにフルネームで叫んでいる選手名が気になりはじめ、これはどうやら名前の響きが良すぎて気に入って連呼してるだけだぞとますます気になってきて、その名は「フローロ・フローレス」という名前だったのだが、これはまたアナウンサーの発声欲を刺激するその響きの流麗さもさることながら、なんたるフローラルな名前だろうかと思い、きっとお花畑を駆け巡りながらボールを追いかける幼少期を過ごし、花びらだらけの風呂に入り、ライバル臭であるところのシトラスやムスクを強く憎みながら、花以外は絶対に食べないフローラニアンな生活を送っているのだと想像を巡らしつつWikiったら、実は本当にフルなフルネームは「アントニオ・フローロ・フローレス」だと言われ、突如としてアゴに脳内がすっかり占拠され、「アントニオ」という名前の持つタバスコ的破壊力を思い知らされつつ、小沢一郎は国会に延髄斬りならずや、なぜならばレスラーじゃないから、とのタイムリーなニュースを受け取りつつも、試合後にユニフォーム交換ではなく敵に花束を投げつけるフローロ・フローレス、というシーンで空虚なる想像に落とし前をつけ、その後一切フローロ・フローレスには興味がなくなったのであった。

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