泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

     〈当ブログは一部アフィリエイト広告を利用しています〉

コラム

終わりなき里山戦争

このたび日本人力士の稀勢の里が、第72代横綱に昇進した。この事実をもって、長年に渡り日本を二分している「里山戦争」は、一気に「里」派が勢いを盛り返すことになるかもしれない。「里山戦争」とは、言うまでもなく「たけのこの里」派対「きのこの山」派…

【検証】トランプ米大統領爆誕により、世界はどうなってしまうのか~「風桶」方式で検証する~

いよいよ「暴言王」ことトランプ米大統領が誕生した。それにより、このさき世の中がどうなってしまうのか、世界中が不安に駆られている。しかしこと政治経済に関しては、どのような原因からどのような結果が生まれるのか、因果関係を予測することが難しい。…

明智、天下布武やめるってよ

特に耳を傾けていなくとも、おのずと耳に入ってきてしまう会話というのがあって。寒波、寒波と日本中が騒いでいたきのう日曜日の夕方、近所にあるスーパーとコンビニエンスの中間くらいのマーケット。レジを済ませて自動ドアを出るところで、ちょうど入って…

なんでも王選手

「マイナンバーを送れという旨の書類が来たのですが、マイナンバーの通知書が見つからないので、代わりに王選手の背番号を書いて送れば良いですか?」「素敵な女性に電話番号を尋ねたら、王選手の背番号と同じだと言われたのですが、イチかバチか掛けてみる…

新語・流行語年間大賞語「神ってる」が物足りないので様々にカミらせてみる

『新語・流行語大賞2016』の年間大賞語に選ばれた「神ってる」という言葉。受賞の勢いに乗ってメディアだけでなく政治家までもがこぞって使い出しているが、これがどうにも物足りない。そう感じるのは、そもそも意味的には「神懸かってる」という既存の言葉…

今さら『君の名は』あらすじ脳内諸説~信じるか信じないかは自分のさじ加減です~

大ヒット映画『君の名は』をいまだ観ていない僕の脳内で、そのあらすじに関する諸説がいくつか浮かび上がり、情報が錯綜している。あらすじを想像する手がかりは、「入れ替わり」「タイムリープ」「ラブストーリー」の三点のみ。ここにその諸説をまとめ、特…

我が憧れの「ナッツ・リターン」~『新語流行語大賞2016』発表を待たずに~

本日17時、今年の新語流行語大賞が決まるらしい。だがそんなことはどうでもいい。今年も勝手に恒例にしている「新語流行語大賞全部入り小説」を書きながら、「なんで『ナッツ・リターン』が入ってないんだ!」と憤っていたことを思い出したからだ。しかし調…

【簡単求人】誰にでもできる簡単なお仕事です!

【レインボーブリッジを封鎖するだけの、誰にでもできる簡単なお仕事です!】【なんでもないようなことを幸せだったと思うだけの、誰にでもできる簡単なお仕事です!】【治りかけたかさぶたを剥がすだけの、誰にでもできる簡単なお仕事です!】【あの鐘を鳴…

ハイブリッド車と今川家

先日道を歩行していたら、一分間に二度も後方から迫るハイブリッド車に膝の裏を轢かれそうになった。まさに静かなること山の如し。鋼鉄の膝カックン。静けさは時に狂気を感じさせることがあるが、あの静けさは凶器である。おかげで桶狭間において織田軍の伏…

「新語流行語全部入り小説2016」

歩きスマホでポケモンGOをしながら都内のあちこちへ片手間に火を噴きまくるジカ熱のシン・ゴジラを、もはや民泊中のアモーレたちが築いた愛の盛り土だけで防ぐことは不可能だった。しかも、その盛り土すら実際には行われていなかったという事実が発覚したと…

トランプがいま聴くべき13曲と、その曲名をつぎはぎして無理やり紡いだ手紙のようなもの

拝啓 暴言王様におかれましては、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。このたびヒラリー・クリントンとの「War Of Words」に勝利し、「When I’m President」になったものの、直後からデモが起こるなどして、早くも「The Enemy Inside」な貴方。そ…

トランプが家康でヒラリーが淀君で夫のビルは草履取り? 米大統領選を戦国時代にたとえて説得力を喪失する話

このたびのアメリカ大統領選において、ドナルド・トランプがショッキングな勝利を収めた。大統領選といえばもちろん政治の話だ。僕も政治学科出身者のはしくれとして何かを言ってみようと思ったが、大学で何かを学んだ覚えがないということをすぐに思い出し…

アーセン・ヴェンゲルの、思考回路を言語化する能力

我々は、けっして思ったことを完璧に言語化して伝えられるわけではない。そこには必ずいくらかの劣化が伴い、その「言いきれなかった部分」が誤解の種になることも少なくない。だが欧米のトップアスリートや指導者たちの言葉に接していると、「この人、もの…

少年は窓から逃げる~ブログタイトル画像改変顛末記~

なんとなく思い立って、ブログのタイトルバックに画像を入れてみることにした。といっても、特に明確なコンセプトもなければ、この嘘八百のブログタイトルにフィットした画像などまったく欲しくもない。そうなると、選ぶ基準というものが本当になんにもなく…

ピコ太郎の仮装をする者の家には、エレキテルな衣装が眠っている

今年のハロウィンでピコ太郎の仮装をしている人の家のクローゼットには、高確率で日本エレキテル連合の衣装が眠っている。なんとなくファッションの方向性が似ているような気がしないでもないので、使い回せないかと一度は頭を悩ませてみるものの、やはり柄…

あたしゃ以外あたしゃじゃないの?~万物光代化計画~

この世の何もかもを「光代化」してしまうという、魔法の一人称を入手した。 以下の例文は、「光代」と「世界」との戦いの記録である。 部屋とYシャツとあたしゃ(光代)あたしゃがオバさんになっても(光代)あたしゃ以外あたしゃじゃないの(光代の極み乙女…

【ドラフト偽報】日本ハム、ボブ・ディランとの交渉権を獲得

昨日行われたプロ野球ドラフト会議にて、5球団競合の末、ソフトバンクが田中正義(22)との交渉権を獲得した。それにより田中を獲り逃した日本ハムは、外れ1位でノーベル賞投手のボブ・ディラン(75)を単独指名、交渉権を手に入れた。ボブ・ディランはミュ…

「合点承知之助」を無闇にアップデートした結果

メールの返事などでよく使用する「了解しました」というフレーズ。しかし最近では、「『了解』という言葉は、目上の人に対しては失礼にあたる」という説もあって、代わりに「承知しました」という表現を使うことも少なくないが、これがどうもしっくり来ない…

脳内安西先生問答

バスケを辞めて不良になった生徒が、「もう一度バスケがしたい」と虫のいいことを言ってもやさしく迎え入れてくれる安西先生…。途中で投げ出しそうになったとき、「あきらめたらそこで試合終了」だと言ってアバウトに励ましてくれる安西先生…。そんな安西先…

日常の憂鬱を絶望へと進化させたうえで吹き飛ばすためのメタル名曲5選

例年になく雨が多かったり、涼しくなったと思ったらまた暑くなったり、そのせいで風邪をひいていまいち治りきらなかったり。世間様ほど夏にやんちゃをしたわけでもないのに、海にも山にもフェスにも行っていなければバーベキューもすいか割りもしていないの…

豊洲新市場の地下空間にありそうなもの

いま世間では、豊洲新市場の地下に設けられた謎の空間が問題になっている。そこに徳川埋蔵金でも埋まっているなら夢があるが、そこまでいかなくとも、興味深いものが埋まっている可能性がないとは言えない。なにしろ可能性だけなら、何にでもいくらでもある…

弱くはかないもの…それはスリッパ

スリッパがすぐ駄目になるので丈夫なスリッパが欲しいが、そうなるとそれはサンダルになり靴になりはしないか。スリッパは弱いからスリッパなのであって、強くなったらもうそれはスリッパではない。スリッパは人をリラックスさせなければならない。なぜなら…

真田昌幸の遺言~『真田丸』『城塞』『真田太平記』それぞれが遺した珠玉の言葉たち~

◆昌幸にとって唯一無二の「御館様」武田信玄の影響を感じさせる『真田丸』の遺言先日放送された大河ドラマ『真田丸』第38回で、草刈正雄演じる真田昌幸がいよいよその最期を迎えた。あるいは主人公の信繁以上に愛されていたかもしれない父・昌幸の死は、間違…

ルパンに奪われしものたち シーズン2

銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの『季節感』です」(TUBEに)銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの『警戒心』です」(クワマンに)銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの『…

安西先生が言わなかった台詞

「濡れた子犬抱き上げたら、そこで不良卒業ですよ」「自販機の下の小銭集めたら、それがキミの生涯年収ですよ」「あなたのうしろで何か異変が起こったら、そこで観客が叫びますよ」(志村けんに)「押すな押すなと言ったら、そこで入浴の時間ですよ」(上島…

『君の名は』の主題歌「前前前世」に三段逆スライド方式でこたえたい

いま話題の映画『君の名は』の主題歌「前前前世」/RADWIMPSみたいな三連曲名を無闇やたらと考えることにより、電光石火の三重殺(トリプルプレー)を狙いたい。ちなみにこれは、『ボキャブラ天国』におけるネプチューンのキャッチフレーズである。いっぽう…

大河ドラマ『真田丸』をより深く、多角的に味わうためのルーツ的名ドラマ2作

◆歴史大作がそれぞれの角度から描き出す、三者三様、真田三代の物語人や作品には必ずルーツがあり、ルーツを知ることでその人や作品をより深く、多角的に味わうことができる。――そんなことは言われなくてもわかってる、とは誰もが思いながらも、なかなか実際…

話なんて、まとまらないほうがいい

世の中には「話をまとめたがる人」と、「話を広げたがる人」がいる。一般には、「聴いた話を簡潔にまとめる能力」を「頭の良さ」だと捉えている人が多いのではないか。たとえば、スタンダードな大学受験などで求められる能力というのがまさにこれで、800字の…

「部屋とYシャツと私」を超える最強のトライアングルを考えてみる

タイトルが秀逸な曲といば、真っ先に挙がるのが平松愛理の名曲「部屋とYシャツと私」。このタイトルが何を意味するのか、そんな中身の話は置いといて。「なんとなく世界観が感じられて、響きが良い」。曲名というのはもしかすると、それだけで充分なんじゃな…

二者択一神

極度に汚染された川底から 落としものにうるさい ニシャタクイーツが あらわれた! ニシャタクイーツは いきなり おそいかかってきた!「あなたが落としたのは この『味の宝石箱』ですか? 『幕末塾』ですか?」(勇者・彦摩呂に)「あなたが落としたのは こ…

Copyright © 2008 泣きながら一気に書きました All Rights Reserved.