泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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2014-12-02から1日間の記事一覧

悪戯短篇小説「故事らせ恋物語」

恋のはじまりは目薬だった。煎じて飲むための爪垢収集にしばし熱中していた故彦(ゆえひこ)は、その細かな作業のせいで七度転んだり八回転げたりするほどではない疲れをその目の奥にじんわりと感じたので、目薬を注すことにした。思いがけず降り続けること…

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