泣きながら一気に書きました

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

七分袖のシャツに八分丈のパンツを合わせるとどうなるの?

世の中には相性の良し悪しというのがあって、初歩は食べあわせから果ては化学反応に至るまで、ちょっとした組み合わせで大変なことになる場合がある。そこからは事故も発明も、どちらも飛び出す可能性がある。

ということと同時に、僕はどうも七分やら八分やらのいわゆる「ハンパ丈」の服がどうにも苦手なのである。むかし少年野球をやっていたころ、当たり前のように七分袖のアンダーシャツをみな一様に着せられていたのだが、ひとり反発してハイネック長袖をいっちょまえに取り入れていたという記憶がある。ハンパ丈の服を着用していると、どうもスカートやメガホンやとんがりコーンをはいているような落ち着かない気分になるのである。それにあの「あえて足りなくしてるのであってサイズ間違いあるいは身長が思いのほか伸びすぎたもしくは兄のお下がりなわけではない」という言い訳がましさが、えも言われぬ引け目を感じさせる、というのもある。

まあ通常であれば、どうせ合わせるのならば好きなものと好きなものを引き合わせ融合化合配合させたいと考えるものだが、しかし嫌いなもの同士を足して好きなものが生まれるのならば、これほどドラマティックなことはない。

というわけで、僕の嫌いな七分袖のシャツと八分丈のパンツを合わせるとどうなるのかを考えてみたい。とはいえもちろんファッション的に合わせるという意味であって、縫い合わせるとか一度全部ほぐしてからこたつ布団カバーに加工するとか7+8で15だろとかいう話ではない。余計なことを言った。といってもここまでもここからも全部余計なので、「男の中の男」的なフィーリングで「余計の中の余計なこと言った」と言いたい。では仮説。

【仮説】
七分袖のシャツに八分丈のパンツを合わせる→全身の風通しが異様に良くなる→風通しの良い組織に入りたくなる→グーグルとたけし軍団で迷った結果、たけし軍団に入団→「袖まくり裾衛門」という芸名をもらう。七分袖と八分丈がトレードマークに→「服を脱ぎやすいため、熱湯風呂にいち早く入れる」という一番槍を評価され、出世。軍団ナンバー2に→しかし袖口が大きく開いていることがそれを誘うのか、業界関係者から袖の下をやたらと貰うようになり、失脚。芸能界引退→七分袖と八分丈を大量に処分処分→それを拾った良心的なユニセフ親善大使が、発展途上国への物資として寄付→七分袖と八分丈、戦地で大流行→反戦を歌う国際的ミュージシャンが、いち早くその流行を取り入れる→スタイリッシュなアーティスト達はピッタリ目に着たいため、六分袖と七分丈へのアレンジが主流に→六分袖と七分丈の世界的流行

というわけで、世界中を巻き込んだ紆余曲折の末、袖と裾が若干短くなるだけ。

そんなことより世界平和。

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