泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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大量破壊兵器と野球熊のメルヘン

最近聴いているものや読んでいるもの。
願わくば毛穴から浸透させたいもの。

【洋楽】
★『ENDGAME』/MEGADETH

最近こればかり聴いていて他が聴けない。
初期のスピードと奇天烈さをかなり取り戻した力作。
もちろん「完全に」ではない。
「原点回帰作」というよりはこれまでの「集大成作」かもしれない。
結果として今のMETALLICAの思いきりの悪さが浮き彫りに。

★『NEED TO BELIEVE』/GOTTHARD

初期のロックン・ロールな感触はすっかり薄くなり、いよいよハード・ポップ方面に絞ってきた印象。
だがその方が好みではある。
しかしちょっと地味かも。

★『IN SEARCH OF SOLID GROUND』/SAOSIN

2作目にして早くも「スクリーモ」からの脱却。
結果、メロディの横溢。
ちょっと一気に脱却しすぎた感もあるが、クオリティは高い。

★『PHOBIA』/BREAKING BENJAMIN

USヘヴィ・ロック系。
もうすぐ新作が出るらしいが今さら前作を。
類型的だがレベルは高い。
まだあまり聴いていないが好感触。

★『URSA MAJOR』/THIRD EYE BLIND

「まだ生きてたのかこのバンド」という感じだが、堂々の全米初登場3位。
相変わらずポップでありながら独特のメロディ展開だが、さすがにネタ切れの感も。
しかし一聴してすぐにそれとわかる旋律はさすが。

【邦楽】
★『(WHAT IS THE)LOVE & POP』/BASE BALL BEAR

思いのほか良くて驚く。
UKロックの地盤の上に築かれた日本のロック。
メロディも歌詞もアーティスト写真も、何もかもが思いきりの良い「若気の至り」。
それが恥ずかしくもあり爽快でもあり。
前半の疾走曲連打に胸のすく想い。

【書籍】
★『四十日と四十夜のメルヘン』(文庫版)/青木淳悟

以前単行本で読んだが、かなり書き換えがあるらしいと聞き、再読決意。
しかしまるで初めて読むような新鮮味。
それが書き換え箇所が多いせいなのか、自分の記憶力が曖昧なせいなのか、判別がつかず困惑。
どこもかしこも一見退屈な描写に見えるのに、なぜか妙にあちこちが面白い。
とんでもなく高度な悪ふざけ。
保坂和志の解説が素晴らしく、読むとよりこの小説がわからなくなると同時にさらに好きになる。

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