泣きながら一気に書きました

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

最近半聴半読目録

まだ聴き込み不足だったり読みかけだったり。

【音楽】
★『OCTAHEDRON』/THE MARS VOLTA(他、過去全作)

新作は予想以上に静か。
相当な問題作。
この静けさに負けないだけのメロディをこのバンドが備えているのか否か。
要聴込。

★『BEG FOR IT』/HARDCORE SUPERSTAR

新ギタリスト加入でメタル度上昇。
比率逆転。
ロック<メタル。
クオリティ高値安定。

★『ONE OF A KIND』/KILLING TOUCH

VISION DIVINEのミケーレ・ルッピ率いる新バンド。
ほぼまんまVISION DIVINE
彼を失って(追い出して?)急激に失速したVISION DIVINEへの当てつけ作?
相変わらず歌唱強力。
歌メロ難易度高し。
凝った曲多く、明快さに欠ける。
しかし所々で炸裂する歌。何ものにも代え難く。

★『SONGS FROM THE UNDERGROUND』/LINKIN PARK

未発表音源集。
しかし侮るなかれ。
変化の過程にある彼らを理解する鍵。
3rdへ不満を抱いた者たちが溜飲を下げる内容。

【本】
★『1Q84』/村上春樹

面白い部分と古い部分が入れかわり立ちかわり。
冗長だがスムーズ。
仕組まれた違和感は、快感か不快か。
基本的にミステリーだが、作者、解決には興味なし。
そういう意味では非ミステリー。
読ませる力は強烈。だが「読まされている感」あり。
そういう強制力を、好むかどうか。
この「やらされている感」は、最近のRPG的。
抜け出せず、漂っている感じ。
現在の小説にまつわる様々な問題を、ほぼすべて背負っている作。

★『國文學 6月号臨時増刊』小説はどこへ行くのか2009

福永信多和田葉子青木淳悟岡田利規佐々木敦、古谷利裕。
きっちり「今」を捉え、将来へと橋渡しをする人選が秀逸。

★『ゲーム的リアリズムの誕生』/東浩紀

漫画・小説をめぐる状況の変化に対する、粘り強い分析。
読み手の「水準」ではなく、「基準」が変化しているということか。
ライトノベルを擁護するあまり、今の純文学を無条件に軽視する傾向あり。
文章自体は機能性重視の評論文。遊びが少ない。
切り口面白い。重要な問題提起。
彼の投げかけた議論に対し、今の実作者は何らかの形で答える必要がある。
ところで『エヴァ』新作には、まだみんな興味があるのだろうか。

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