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泣きながら一気に書きました

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

短篇小説「犯罪動機One & Only~それでもボクはやってます~」

刑事「お前がやったんだな。で、動機は?」 犯人「はい、ついカッとなって」 刑事「ありがちだな。工夫がない」 犯人「えっ、没とかあるんすか? 動機なのに?」 刑事「当たり前だ。没のない社会があるか。誰だって上司や取引先に没を出されて、それでもやり…

アーセン・ヴェンゲルの、思考回路を言語化する能力

我々は、けっして思ったことを完璧に言語化して伝えられるわけではない。そこには必ずいくらかの劣化が伴い、その「言いきれなかった部分」が誤解の種になることも少なくない。だが欧米のトップアスリートや指導者たちの言葉に接していると、「この人、もの…

短篇小説「おとぼけフランス人シラーヌ・ゾンゼーヌ」

「ハテ、ナンノコトデスカナ?」ホームセンターから一歩出たところを取り押さえられたフランス人シラーヌ・ゾンゼーヌは、ロングコートのポケットをパンパンに膨らませながら、腕を掴んできた万引きGメンの女・東海林メアリーにそう言い放ったのだった。ちな…

少年は窓から逃げる~ブログタイトル画像改変顛末記~

なんとなく思い立って、ブログのタイトルバックに画像を入れてみることにした。といっても、特に明確なコンセプトもなければ、この嘘八百のブログタイトルにフィットした画像などまったく欲しくもない。そうなると、選ぶ基準というものが本当になんにもなく…

ピコ太郎の仮装をする者の家には、エレキテルな衣装が眠っている

今年のハロウィンでピコ太郎の仮装をしている人の家のクローゼットには、高確率で日本エレキテル連合の衣装が眠っている。なんとなくファッションの方向性が似ているような気がしないでもないので、使い回せないかと一度は頭を悩ませてみるものの、やはり柄…

あたしゃ以外あたしゃじゃないの?~万物光代化計画~

この世の何もかもを「光代化」してしまうという、魔法の一人称を入手した。 以下の例文は、「光代」と「世界」との戦いの記録である。 部屋とYシャツとあたしゃ(光代)あたしゃがオバさんになっても(光代)あたしゃ以外あたしゃじゃないの(光代の極み乙女…

短篇小説「うろおぼ刑事」

今まさに、うろおぼ刑事が万事うろおぼえなまま現場へ突入しようとしている。懇意にしている情報屋から、「海沿いの第三倉庫でこのあと麻薬取引が行われる」という情報を聞きつけたような気がしないでもないからである。第二倉庫だったかもしれないし、街道…

【ドラフト偽報】日本ハム、ボブ・ディランとの交渉権を獲得

昨日行われたプロ野球ドラフト会議にて、5球団競合の末、ソフトバンクが田中正義(22)との交渉権を獲得した。それにより田中を獲り逃した日本ハムは、外れ1位でノーベル賞投手のボブ・ディラン(75)を単独指名、交渉権を手に入れた。ボブ・ディランはミュ…

「合点承知之助」を無闇にアップデートした結果

メールの返事などでよく使用する「了解しました」というフレーズ。しかし最近では、「『了解』という言葉は、目上の人に対しては失礼にあたる」という説もあって、代わりに「承知しました」という表現を使うことも少なくないが、これがどうもしっくり来ない…

短篇小説「何も言えなかった…夏」

今年も冬彦の夏は、何も言えないうちに終わってしまったのだった。大学のサークル仲間と繰り広げたBBQ…口に放り込んだ安い肉をいっこうに噛み切れぬまま、何も言えず終わった。高校時代の友人としこたま買い込んで楽しんだ花火…口にくわえたロケット花火が不…

悪戯短篇小説「タテ割り刑事」

張り込み刑事が今日も現場に張り込んでいる。張り込み刑事は文字どおりの張り込み刑事であるから、張り込む以外の仕事は何もしないし教わってもいない。手錠の掛けかたすら知らないし、そもそもそんなもの所持してもいない。銃なんてもってのほかだ。それぞ…

脳内安西先生問答

バスケを辞めて不良になった生徒が、「もう一度バスケがしたい」と虫のいいことを言ってもやさしく迎え入れてくれる安西先生…。途中で投げ出しそうになったとき、「あきらめたらそこで試合終了」だと言ってアバウトに励ましてくれる安西先生…。そんな安西先…

日常の憂鬱を絶望へと進化させたうえで吹き飛ばすためのメタル名曲5選

例年になく雨が多かったり、涼しくなったと思ったらまた暑くなったり、そのせいで風邪をひいていまいち治りきらなかったり。世間様ほど夏にやんちゃをしたわけでもないのに、海にも山にもフェスにも行っていなければバーベキューもすいか割りもしていないの…

豊洲新市場の地下空間にありそうなもの

いま世間では、豊洲新市場の地下に設けられた謎の空間が問題になっている。そこに徳川埋蔵金でも埋まっているなら夢があるが、そこまでいかなくとも、興味深いものが埋まっている可能性がないとは言えない。なにしろ可能性だけなら、何にでもいくらでもある…

「2016秋ドラマ」傾向と対策~ドキッ! 刑事と刑事っぽい人だらけの秋ドラマ大会~

◆1クラスに14人の警察関係者がいる状態!?それにしても現代日本には、いったいどれだけの数の刑事がいるというのか。より正確にいえば、「刑事とその周辺の職種の人々」が。いやいるんだろうけど、こんなには。2016年秋ドラマのラインナップが出揃った。下記…

弱くはかないもの…それはスリッパ

スリッパがすぐ駄目になるので丈夫なスリッパが欲しいが、そうなるとそれはサンダルになり靴になりはしないか。スリッパは弱いからスリッパなのであって、強くなったらもうそれはスリッパではない。スリッパは人をリラックスさせなければならない。なぜなら…

真田昌幸の遺言~『真田丸』『城塞』『真田太平記』それぞれが遺した珠玉の言葉たち~

◆昌幸にとって唯一無二の「御館様」武田信玄の影響を感じさせる『真田丸』の遺言先日放送された大河ドラマ『真田丸』第38回で、草刈正雄演じる真田昌幸がいよいよその最期を迎えた。あるいは主人公の信繁以上に愛されていたかもしれない父・昌幸の死は、間違…

ルパンに奪われしものたち シーズン2

銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの『季節感』です」(TUBEに)銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの『警戒心』です」(クワマンに)銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの『…

安西先生が言わなかった台詞

「濡れた子犬抱き上げたら、そこで不良卒業ですよ」「自販機の下の小銭集めたら、それがキミの生涯年収ですよ」「あなたのうしろで何か異変が起こったら、そこで観客が叫びますよ」(志村けんに)「押すな押すなと言ったら、そこで入浴の時間ですよ」(上島…

雨の日に傘も差さず歩きながら聴きたい憂愁の雨歌洋楽MV5選

哀しいときに明るい曲を聴くと元気が出る人と、あえて哀しい曲に寄り添ってもらうことでむしろ悲しみが癒されるという人がいる。では雨の日には、明るい曲と哀しい曲、どちらを聴きたくなるだろうか。これも基本的に、落ち込んだときに「自分を奮い起こす」…

『君の名は』の主題歌「前前前世」に三段逆スライド方式でこたえたい

いま話題の映画『君の名は』の主題歌「前前前世」/RADWIMPSみたいな三連曲名を無闇やたらと考えることにより、電光石火の三重殺(トリプルプレー)を狙いたい。ちなみにこれは、『ボキャブラ天国』におけるネプチューンのキャッチフレーズである。いっぽう…

大河ドラマ『真田丸』をより深く、多角的に味わうためのルーツ的名ドラマ2作

◆歴史大作がそれぞれの角度から描き出す、三者三様、真田三代の物語人や作品には必ずルーツがあり、ルーツを知ることでその人や作品をより深く、多角的に味わうことができる。――そんなことは言われなくてもわかってる、とは誰もが思いながらも、なかなか実際…

話なんて、まとまらないほうがいい

世の中には「話をまとめたがる人」と、「話を広げたがる人」がいる。一般には、「聴いた話を簡潔にまとめる能力」を「頭の良さ」だと捉えている人が多いのではないか。たとえば、スタンダードな大学受験などで求められる能力というのがまさにこれで、800字の…

「部屋とYシャツと私」を超える最強のトライアングルを考えてみる

タイトルが秀逸な曲といば、真っ先に挙がるのが平松愛理の名曲「部屋とYシャツと私」。このタイトルが何を意味するのか、そんな中身の話は置いといて。「なんとなく世界観が感じられて、響きが良い」。曲名というのはもしかすると、それだけで充分なんじゃな…

人の心がわかりすぎるということ~『播磨灘物語』/司馬遼太郎

昨年の大河ドラマ『軍師官兵衛』を観るにあたり、僕は黒田官兵衛の生涯を描いた司馬遼太郎の『播磨灘物語』を読み返していた。学生時代に読んだときよりも、遥かに言葉が染み渡ってくる。名作の持つ意味は、読む側の経験や成長によって如実に変化する。だか…

二者択一神

極度に汚染された川底から 落としものにうるさい ニシャタクイーツが あらわれた! ニシャタクイーツは いきなり おそいかかってきた!「あなたが落としたのは この『味の宝石箱』ですか? 『幕末塾』ですか?」(勇者・彦摩呂に)「あなたが落としたのは こ…

広島カープ球団歌のマジカルな語順に潜む「小悪魔的」魅力

youtu.be広島東洋カープ25年ぶりの優勝により、球団歌『それ行けカープ』があちこちでかかっている。これが結構いい歌で脳内を巡り続ける、というのは球団歌にはよくあることで、阪神タイガースの『六甲おろし』も、「ウォウウォウウォウラ~イオンズ」とし…

偽書偉人伝3

当局より、またしても数々の偉人らの手による書が、いま話題の豊洲新市場の土壌から大量に発見されたとの報告があった(3秒後に嘘だと判明)ため、ここにその一部をご紹介したい。言うまでもなく、すべてれっきとした偽物である。 正岡子規の書 ニコラス・ケ…

《虚空人名辞典》-可茂無不可士

可茂無不可士(かもなし ふかし、1974年7月4日-)は、陶芸家、布団柄デザイナー、経営者である。岐阜県多治見市出身。株式会社無難好品代表取締役社長。・もともとは甲子園を目指す高校球児であり、その長打力には当時プロも注目、将来を嘱望されていた。・…

ルパンに奪われしものたち

銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの靴下です」(石田純一姫に)銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたのカブトムシです」(哀川翔姫に)銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの盗…

客中求人3

「お客様の中に、痛みに耐えてよく頑張ったかたはいらっしゃいませんか?」「お客様の中に、恋人がサンタクロースのかたはいらっしゃいませんか?」「お客様の中に、死亡推定時刻を過ぎているかたはいらっしゃいませんか?」「お客様の中に、ロマンスの神様…

「ヤメて!」万能説 feat. 横山弁護士

◆『風雲!たけし城』のジブラルタル海峡で城みちるのバレーボール砲をしこたま喰らい、「ヤメて!」と横山弁護士。◆『世界まるごとHOWマッチ』で大橋巨泉から初対面なのに呼び捨てにされ、「ヤメて!」と横山弁護士。◆『なるほど!ザ・ワールド』で、愛川欽…

言ってない名言

世の中には、「すでに言われている名言」が数多くある。名言を言った人が有名人になるのか、有名人が言ったから名言になるのか。重要なのは、「いまだ言われていない名言」というものが、無数に存在するということだ。言われるべきであるのに、言われていな…

悪戯短篇小説「損失の多い挑戦者」

今日は久しぶりに、小銭拾い放題の店に行った。もちろん、自分で落とした銭を自分で拾うのである。デニムのポケットから革財布を取り出し、半径1メートルあたりに小銭をそっとばら撒いていると、横からサッと手が差し出され、落としたての百円玉をかっさらっ…

声に出して言いたい濡れ衣

「それでもボクはやってない!」(松島トモ子にヒョウが)「それでもボクはやってない!」(ラジオ体操第2を。第1はやった)「それでもボクはやってない!」(夏休みの宿題を)「それでもボクはやってない!」(越後屋)「それでもボクはやってない!」(ジ…

客中求人2

「お客様の中に、『タモリ倶楽部』のオープニングで尻を振っているかたはいらっしゃいませんか?」「お客様の中に、盗んだバイクで『バイク王』へ直行したかたはいらっしゃいませんか?」「お客様の中に、自転車のスポークに蛍光の毛虫みたいなフサフサを巻…

客中求人

「お客様の中に、前に歩いているように見えて後ろに歩くことのできるかたはいらっしゃいませんか?」「お客様の中に、決死の台風リポートでブレイクした地方局アナウンサーのかたはいらっしゃいませんか?」「お客様の中に、後輩から手ぶらで帰らせるわけに…

短篇小説「河童の一日 其ノ九」

まもなく夏休みが終わる。僕は河童だけど人間の学校に通っているので、夏休みもあれば宿題もある。こんなに宿題があるなら夏休みなんていらない。というのはもちろん嘘で、むしろ人一倍(じゃなくて河童一倍?)この夏休みを「夏休んだ」覚えはある。オリン…

【おとなの自由研究】タチヒロシの捕まえかた

タチヒロシを捕まえるのは、その道のプロでも難しい。タチヒロシは「泣いている女性」を慰めに来る習性があるため、まずは「泣いている女性」を探そう。そして女性の傍で、「チャイニーズティー」を嗜みながら全方位に目を光らせること。ただし貴方が女性を…

今週の「チャレンジで投げ入れたいもの」ベスト10

1位 (↑2)脱ぎたての靴下 2位 (↓1)キン消し 3位 (→3)ご当地キティ 4位 (↑6)肩ロース 5位 (↑12)司会者のかぶせもの 6位 (↑9)万国旗 7位 (↓4)8cmシングル 8位 (→8)赤ヘル 9位 (↓7)つきたてのお餅 10位(↑108)野生の馬※カッコ内は先週の順位。

リオ五輪の贈りもの(誤配)

大きな出来事のあとには、必ずその影響があちこちに見受けられるもの。特に五輪の影響は毎度大きく、過去にも冬季五輪の直後にスケート場が混雑したり、日本代表の善戦を観て突如カーリングをはじめる人が続出、なんてこともあった。あのとき勢いあまって用…

使えない自由研究

学生にとっては夏休みも残り一週間。あー夏休み。何も言えなくて…夏。ひとりごと以外は基本、何も言えず、時には「あー」くらい言ってるうちに甲子園もリオ五輪も終わり、残されたのはただひとつの決定的な事実。「夏休みの宿題どうしよう」夏休み終盤といえ…

偉大なる司会者くん

日本人選手が多くのメダルを獲得したリオ五輪レスリング競技の影響を受け、人気クイズ番組『世界ふしぎ発見!』でも、マスコット人形を投げ入れる「チャレンジ」制度が導入されることになった。投げ入れられるのはもちろん、偉大なる司会者の偶像としての「…

真夏の果実、常温の過失~八百屋の軒先に並んだ不機嫌な果実たちへ~

八百屋の軒先に果物が並んでいるのを見ると不安になる。なんのことはない、ごく当たり前の状況である。だからこそ不安なのだ。そもそも「当たり前の状況」が、いつも確固たる根拠を持っているとは限らない。むしろそれが「当たり前である」という状況にあぐ…

捨てる神に拾う神、その他の神も様々にあり

「捨てる神あれば拾う神あり」とことわざにあるが、むろん両者の数が同じであるとは限らない。事実、近年は「拾う神」の減少(少神化)が叫ばれている。捨てて身軽になる神ばかり多くて、「拾う神」はいつも両手いっぱいに人間を抱えて歩いている。これでは…

パチモンGO~『ポケモンGO』便乗没企画すぐやらない課~

『ポケモンGO』が日本でも配信され誰もが狩りに興じている。今ごろあらゆる会社がこの流れに便乗しようと、おっとり刀で動き出しているに違いない。そもそも『ポケモンGO』とは基本的に、『イングレス』というすでにあった「位置ゲー」のシステムに、ポケモ…

悪戯短篇小説「出かけない三郎」

三郎はとにかく出かけない。一郎と二郎はむしろ頻繁に出かけるほうだが三郎はわざわざ出かけたりしない。晴れの日も出かけないが雨の日はさらに出かけない。雪の日に出かけるのは、特に雪が好きだからではなく、三郎が「俺は晴れの日も、雨の日も、曇りの日…

短篇小説「河童の一日 其ノ八」

夏が来た。河童だって流れるプールが好きだ。今日は茨城から泳いできた爺ちゃんと、遊園地のプールへ行った。遊園地へ行くと必ず子供たちが寄ってくるけど、握手をしてあげると皆あっさり引き下がってくれるので問題はない。手が思いのほかビチョビチョだか…

全自動不信症候群

どうも「自動」というやつがいまだに信用ならない。それは「任せといてください!」と豪語する部下を信頼して仕事を任せたらよけい面倒なことになった、という感覚に似ている。昨日は最高気温35度。まだ絶賛梅雨期間中にもかかわらず、ほぼノーモーションで…

投票用紙の思いがけずツルッとした書き心地~18歳選挙権から考える民主主義のリアル

こたびの参院選より、いよいよ選挙権が18歳から与えられる。これは大変なことになった。何しろ18歳といえば若い。こう書かれてムカついた18歳がいるとしたら、それこそが若さだ。「若い」と言われて怒るのが子供で、喜ぶのが大人である。僕も18歳のころは洟…

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