泣きながら一気に書きました

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

虚実空転日記

虚実空転日記「サバといつまでも」

騒音おばさんがじっくり煮込んだサバの味噌煮をご近所の玄関口にぶちまけたころ、著名なジャズマンは中学生ドラマーのドラムスティックを豪快に放擲していた。『ガリガリ君』のあたり棒の次に大切にしていたスティックを取り上げられた中学生は、素手による…

悪戯短篇小説「ガンズ安堵おばはん」

街角のおばはんブティックで拳銃がクロスしたデザインの凶暴なセーターを売っていた。黒地に金のラメで胸元に拳銃があしらってある。ガンズ・アンド・ローゼズのTシャツで見たことのある構図だがこちらの方がむしろ凶暴だ。なぜならばガンズのTシャツは銃が…

偽ハリウッド女優ケメ子・グレープ=フルーツ

近所に綺麗な方のスーパーと綺麗じゃない方のスーパーがある。この言いかただとどちらにも「綺麗」が入っていてなんだか紛らわしいので、綺麗な方のスーパーを「キャサリン」、綺麗じゃない方のスーパーを「ケメ子」と呼ぶことにしよう。台風にあやかって女…

笑福亭梵天丸

今日は部屋のなかで神隠しに遭っていた耳かきが出現するという記念すべき一日だった。しかし容赦なき雷雨は、そんな浮かれ気分を許さない。見つかったばかりの耳かきに落雷し、梵天大炎上。伊達政宗の幼名は梵天丸という。戦国武将といえば近ごろ久々に司馬…

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