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泣きながら一気に書きました

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

書評(その他)

書評『アーセン・ヴェンゲル アーセナルの真実』/ジョン・クロス著 岩崎晋也訳

アーセン・ヴェンゲル ―アーセナルの真実―作者: ジョン・クロス,岩崎晋也出版社/メーカー: 東洋館出版社発売日: 2016/10/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見るまるで司馬遼太郎の長篇歴史小説を読破したような、重厚な読後感に包まれている。軽い気…

『若い読者のための世界史』(上・下)/エルンスト・H・ゴンブリッチ

世界史への入口として最適の書である。世界史アレルギーの人にこそお勧めしたい。大学受験で日本史を選択した僕も、その一人として読んだ。ちなみに若くはない。しかし門はここに開かれている。とはいえ世界史の知識が、完全に網羅されているわけではない。…

『12枚のアルバム』/中原昌也

音楽を「良い」と褒めるのは簡単だが、実はその「良さ」にもさまざまな種類がある。たとえば、「格好良い=良い」なのか「美しい=良い」なのか「面白い=良い」なのか「聴きやすい=良い」なのか「前代未聞=良い」なのか。それ以外にも評価基準はいろいろ…

『読んでいない本について堂々と語る方法』/ピエール・バイヤール

タイトルが素晴らしい。素晴らしいのはタイトルだけだ。まず題名からして本書が、いわゆる「実用書」であるのか、実用書を装った「お笑い本」なのか判断しかねるが、読んでみればどちらでもない。「方法」と謳っているわりには方法にまでは永遠に辿りつかず…

『ニッポンの思想』/佐々木敦

批評が外部から行われる行為だとするならば、批評家でありながら「思想」を本業としない作者の立ち位置は、「思想」を俯瞰するうえで絶好の視界を確保していると思われる。特に難しい物事を解きほぐして語るときほど外部の視点が必要となるもので、本書に挙…

『小説作法ABC』/島田雅彦

タイトルに偽りはない。つまり本書が教えてくれるのは、作法のみでありABCまでである。それ以上は、あえて踏み込んでいないように見える。 著者はあとがきで、この本を自ら教科書と呼んでいる。本書は大学の講義をまとめたもので、「全国の大学、高校、コミ…

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